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新SNS「Bluesky」へ乗り換える?Twitterのキツい閲覧数制限に“ツイ廃”もアニメ公式アカウントも大混乱 災害時も機能しない不安

source : 提携メディア

genre : ビジネス, 社会, 企業

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TwitterはAPIを無料で公開していたが、マスク氏買収後の変更で無料では書き込みしかできず、読み込みなど他の機能が必要な場合は最低でも月額100ドルと高額になっている。

マスク氏は、大量のbot(一定のタスクや処理を自動化するためのアプリケーション)によるスクレイピングを制限するため、改悪を決断したようなのだ。

広告収入のため、いずれ閲覧制限は解除されるはず

しかし、フリーランスのウェブ開発者シェルドン・チャン氏は「Twitterアプリのバグにより、無限ループ状態でTwitterにリクエストが送信されている」と指摘しており、スクレイピングではなく、自己DDoS攻撃(複数のコンピューターから標的となるサーバに対して過剰なアクセスや大量のデータ送信を行う攻撃)だった可能性もある。

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いずれにしろ、マスク氏が買収以来、Twitterの多数のエンジニアを解雇した影響である可能性は高い。

Twitterの収入源として、有料化によるユーザー課金などの仕組みができつつあるが、まだまだ十分ではなく、広告収入が多くを占めている状況は変わらない。閲覧制限することで広告表示も減り、広告収入も減ってしまうため、必要な対応ができ次第、制限は解除すると考えられる。

Twitterからの一斉乗り換えの最大の好機?

一方で、マスク氏は閲覧制限を発表した2日、「深いトランス状態から目を覚まし、スマホから離れて友達や家族に会おう」と投稿しており、「ツイ廃」たちに向けた制限を進んで行っているかのようにも思える。今後、以前のような無制限に閲覧・投稿できる状態に戻るとは断言できない。今回のような突然の制限がまた発生する可能性もある。

Twitterが危うい、終わりと言われながらも多くのユーザーがTwitterをやめないのは、現状、テキスト情報ベースのSNSとして代替先がなかったからだ。

SNSは乗り換えコストが大きい。すでにユーザー同士のつながりがあり、過去の投稿がある以上、少なくとも自分だけ移っても意味はない。交友関係ごと一斉に移るのでなければ、やり取りもできなくなり、情報も得られなくなってしまうためだ。

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