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 92年に長女、94年に次女を出産。98年に日本に帰国した後は2人ともアメリカンスクールに通わせ、ハワイの大学で学ばせるなど愛情を注いで育てた。

介護を通じて松坂と母・つね子さんは和解

 親子関係に変化が現れたのは07年のこと。糖尿病を患っていた父・英明さんが12月に亡くなり、当時80代前半の母・つね子さんは次第に松坂夫妻を頼るようになっていった。

「12年から、要介護認定を受けていたつね子さんと松坂は“介護同居”を始めました」(芸能デスク)

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 献身的につね子さんを支えたのは、かつて結婚を猛反対された高内氏だった。

「映画やドラマの撮影で松坂が地方にいる時は、高内さんが3食の食事を作り、車椅子を押して散歩に連れて行くなどしていた。介護を通じて松坂とつね子さんは和解を果たし、一昨年、家族に見守られて90代後半で亡くなった。松坂は取材に『わがままな娘だったけれど、一緒にいて母も楽しんでくれていたのかな』と語っています」(同前)

「らんまん」(NHK)のワンシーン

『90代まで女優の仕事をしたい』

 自ら「らんまん」での演技を「新境地だと思う」と語る松坂は、70歳を迎えた今も新しい役柄に挑戦を続けている。その裏には、目標とする大先輩がいた。

「ドラマプロデューサーの石井ふく子さん(96)です。松坂さんは80年代から『日曜劇場』など多くの石井作品に出演。90歳を過ぎても朝から夜までドラマの現場に立つ石井さんの姿に感銘を受け、『90代まで女優の仕事をしたい』と語っている」(テレビ関係者)

座右の銘は「焦らず、怒らず、諦めず」

 そんな松坂を石井氏はどう見ているのか。本人に聞いた。

「松坂さんはスターなんだけど、そういう感じはしなくて、すごく素直で気さくな人柄が画面に出ているから、みなさんも『いいなあ』とご覧になっているんじゃないかな。演技を通して、人間を描ける方だと思います。90歳になっても、年齢に関係なく、彼女の気持ちで演じている限り、ずっと続けていけると思います」

「水中花」はこれからも“らんまん”と咲き続ける。