夜ごと新宿・歌舞伎町にたまる通称「トー横キッズ」。彼らの“親代わり”を自任しておきながら、界隈に出入りする14歳の女子中学生にみだらな行為をしたとして、1人の男が東京都青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕され、7月6日に送検された。

 男の名は山下裕史(38)。昨年春頃から頻繁にトー横に通ってくるようになったが、当初から未成年淫行の噂がつきまとっていたという。トー横に詳しい関係者が振り返る。

未成年を食い荒らす“ロリコンおじさん”

「山下はヒロと呼ばれていました。アイツが“親代わり”だなんて、とんでもない話ですよ。陰では“ロリコンおじさん”で通じるほど未成年を食い荒らしていたのは周知の事実。数万円の金や、OD(オーバードーズ)に使うクスリをダシに、女子中学生のキッズをラブホに連れ込みまくっていると噂になっていました」

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 令和日本の新たなスラム街とも称されるトー横は、つねに犯罪と隣り合わせの状態にある。

日に日にスラム化の進行する「トー横」にはゴミが散乱している Ⓒ文藝春秋

「過去、トー横で未成年淫行で捕まった男は多いですが、ヒロの特徴はモテないぶん、とにかく金に物を言わせて少女たちに手を出していたことです。ヒロの毒牙にかかった未成年は自分が知っているだけでも10人弱いて、今回の逮捕とは別に被害届を出している娘がいると聞いています。今後も余罪はたくさん出て来るでしょう」(同前)

山下容疑者

 執拗に少女たちを求めながら、年末年始もトー横で過ごすほどどっぷり浸かっていたという山下容疑者。関係者らによると、まともに働いている様子はないものの、「実家はビルなどの不動産を所有する家庭で、親のスネをかじって生活しているから困らない」と噂されていたという。眼鏡をかけ、黒いスーツにネクタイを結ぶ風貌は、トー横ではかなり浮いた存在だった。