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「立ちんぼも親に言いました。そしたら『自分で稼げるならそれでいいよ』みたいな(笑)」現役トー横キッズの15歳女子が語る大麻・パパ活・家庭環境の過酷すぎる実態

「立ちんぼも親に言いました。そしたら『自分で稼げるならそれでいいよ』みたいな(笑)」現役トー横キッズの15歳女子が語る大麻・パパ活・家庭環境の過酷すぎる実態

genre : ニュース, 社会

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 トー横キッズの少年(18)に暴行を加えて車に監禁し、母親から身代金を奪ったとして、自称“トー横キッズのまとめ役”、徳永晋太郎容疑者(38)らが逮捕されたのは5月17日のこと。

 徳永容疑者は少年に大麻を販売しており、その売上金をめぐるトラブルだったことが明らかになり、トー横の大麻汚染の深刻さが改めて浮き彫りになった。

トー横広場の少年たちに大麻を販売した容疑で逮捕された徳永容疑者

 大麻のほかにも、酒や喫煙、オーバードーズ(OD)などキッズの非行は多岐にわたり、それらの資金のために少女たちが新宿・大久保公園で“立ちんぼ”をする異常な光景も、もはや日常になりつつある。

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 なぜ少女たちは身体を売ってまで、トー横に居場所を見出そうとするのか。

 取材班は、中学生の頃から約50人を相手に“立ちんぼ”を繰り返し、大麻吸引やODなどを経験してきた15歳の現役キッズ・A子さんに接触することに成功した。

A子さんの話からは、将来に何の希望も持たず、売春だけを頼りに日々をやりすごす少女たちの暮らしが見えてきた。

取材に応じるA子さん

「酒の代わりに中3の秋から大麻を週2~3日吸っていた時期も」

――A子さんはいつからトー横に通い始めたんですか?

A子 中学2年生の時からで、1年半ぐらい通っています。小学生の時はたまに学校はサボってましたが、友達もいたし、不登校になるようなことはありませんでした。ただ、中1の時にコロナで登校できなくなって完全に“休み癖”ができました。TikTokでトー横で遊んでいるキッズ動画を見て、ずっと家にいるのも飽きるから友達と試しに行ってみたのが最初でした。

――初めてのトー横はどうでしたか。

A子 行ってみたら同世代の子もたくさんいて、生まれて初めてお酒も飲みました。頭がふわっとして、「楽しいー!」ってなりました。美味しいとは思わないんですけど、酔って意識がぼーっとする感覚が好きなんです。

――その後もお酒は日常的に飲んでいたんですか?

A子 飲んでたんですけど不味いのは変わらなかったですね。飲まなくても酔えるので、酒の代わりに中3の秋から大麻を週2~3日吸っていた時期もありました。キッズの男の子にお金を渡して、歌舞伎町の黒人バイヤーから買えるので。ただ不味い思いをしないで酔えるのは良かったんですけど、だんだん肺が痛くなってきて体調が悪くなり、私には無理でした。今はかぜ薬とか咳止め薬でオーバードーズ(OD)してます。結局、フラフラになるのが好きなんですよね。

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