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偽ブランドで身を固め、クスリの横流しで荒稼ぎ

「背が高くて威圧感がありました。ブランド志向が異常に強く、グッチなどのハイブランドで全身を固めていることもあって、トー横では明らかに異質でした。もっとも、全部パチもんなんじゃないかって言われてますけど。というのも、いつも『俺は金がある』って感じのドヤ顔をしているのですが、セコい商売をするんです。個人で輸入したアフターピル1錠900円を、キッズに5000円で売ったり、クラミジアに罹ったキッズに高値で抗生物質を売りつけるようなこともしていました」(別のトー横関係者)

 金を得る手段は、これだけではない。キッズたちの間では『詰めごと』と呼ばれ、複数人が1人を囲んで吊るし上げ、金を奪う恐喝行為が盛んに行われており、山下容疑者も積極的に関わっていたという。

リンチして金銭を巻き上げる「詰めごと」を見るキッズたち

「キッズ同士の金銭トラブルに首を突っ込んでは、取り立て屋を気取ることがありました。『払わないとボコるぞ』と“ターゲット”のキッズを脅していましたっけ。トー横の中に未成年の彼女もいるようで、その娘に頼まれて詰めごとをしたこともあったほか、美人局まがいのこともしていました。ちなみに、支払いを拒めば、スマホを奪ったり、実家に押しかけることもあったそうです」(同前)

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子供相手に高圧的な態度をとる男だった

 送検時には警察官を睨みつけ罵声を浴びせる粗暴な姿を見せた。警察がキッズらの一斉補導を行った際には、「この子は親の許可がある!」といって邪魔をすることもあった。

小学生ぐらいの年齢の子どももトー横にくるという

「『俺は反社がバックにいる』『警察とつながりがある』とホラを吹くのがヒロの口癖。詰めごとの時には、『金を返さないと逮捕されるぞ!』と何もわからない子供相手に、ニセの法律知識で凄んでたこともありました」(同前)

 親代わりを自任するわりにキッズたちには威圧的に振舞ったという山下容疑者。淫行をはたらいた少女たちへの口封じにも余念がなかった。

「金やクスリをダシにキッズとヤった後、『俺はトー横に知り合いが多くて影響力がある』『黙っとかないと出禁にする』といって、淫行の事実そのものが外に漏れないように隠そうとしていました。言葉が強いこともあってキッズはびびっちゃうんですが、あとになって泣く泣く親に相談して警察に行ったという話も聞きましたね」(同前)