被告 最後におめでとうって言いたかったけど、それも聞いてくれないぐらい、僕はゴミなんだね。今日来てごめんね。
被告 記念の日に写真も撮らせてくれないなんて、まゆさんにとってはゴミなんだなー。残念でした。これからは、ゴミなりに接するようにしますね。
被告 まゆさんの扱いを再確認できました。今日はありがとう。まゆさんはこれからも大丈夫だよ。
オープンの日とあって、稲田さんは忙しかったはずだ。稲田さんはいつも会計を終えた常連客をエレベーターまで見送っていたが、この日は宮本被告を見送ることはなく、被告が望んでいたツーショット写真を撮ることができなかった。その不満を稲田さんにぶつけ、さらに執拗なLINE電話とメッセージが続いた。
不在着信
被告 友達と二次会かな? お祝いの一言も話せないね。残念です。
不在着信
被告 また、後で電話しますね。
被告 やっぱり直接伝えたいのでね。
不在着信
不在着信
被告 また、後で電話するね。
被告 0時ごろ電話するね。
不在着信
不在着信
不在着信
不在着信
不在着信
不在着信
不在着信
不在着信
不在着信
不在着信
不在着信
不在着信
被告 最後に出てきてくれると思ってた。その時、おめでとうって言いたかった。それを直接言いたいだけなのに聞いてくれないんだね。
12回の連続不在着信は、画面で見るだけでも恐怖を感じる。これがリアルタイムに、続々と送られている時に稲田さんはどんな感情で受け止めていたのだろう。
「ゴミの声は聞きたくないんだね」と送信した後にも不在着信
そして再び、宮本被告の文面に「ゴミ」という単語が登場する。
被告 すぐかけた電話に出てくれたら、こんなに何回もかけなかったよ。まゆさんにとってはやっぱりゴミ、いやゴミ以下なんだね。悲しいです。
不在着信
被告 ゴミの声は聞きたくないんだね。でも、ありがとう。まゆさんの声はかわいくて心地よくて好きでした。ありがとね。
不在着信
被告 聞かせてくれないかな?
不在着信
被告 声聞きたかった。
稲田さんが返信をしたのは19日の午後に入ってから。《こんにちは! お電話いっぱい、、色々言いたい事があるのですね。ごめんなさい。前進できるようになんとか、、続けますよ》と、戸惑いを明かしつつ、常連客である宮本被告の機嫌を損ねないように配慮した文面に映る。
しかし、1月31日から翌2月1日にかけたやりとりでは、再び、見送りがなかったことへの強い不満をぶつける被告に対し、仕事中だった稲田さんも強く反論している。
被告 今日はありがとね。でもやっぱり苦手なんだね。
稲田さん お店がバタバタしていたらお見送りできません。
被告 他の方と明らかに区別していますよ。無意識に。まゆさんは可愛いし、声も好きだし、嫌いになることができないです。ただ、最後に見送るのが店長の役目ではないですか。違いますか。自分の行動がどうだったか振り返ってみてくださいね。
稲田さん そう思うならもっと好かれてくださいよ。店長の役目などは自分が決めます。店内の状況など、お客様一人ひとりのことを考えているのはひろしさんじゃなく、自分ですよ。お仕事に戻りますね。