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偽のラブレターをばらまく小学生時代の土岐容疑者

「私の名前を使った身に覚えのないラブレターが学年で出回るようになったんです。ノートをちぎったような紙に、相手の男の子の名前が宛名として書いてあって、『好き』というような内容の手紙でした。末尾には私の名前が平仮名で書いてあったんです。こうしたラブレターがほかの教室にも捨ててあったこともあって、学年中で話題になってしまいました」

 もちろんA子さんはこういったラブレターを出したことはないという。

小学生時代に“ドラマクラブ”で活動していた土岐容疑者

「ある日の放課後、担任の先生に呼ばれて教室でこのラブレターについて話す機会がありました。ラブレターを見た私は『私の字じゃなくて土岐さんの字です』と担任に言ったんです。彼女の平仮名の字が特徴的だったので、私の字と違うのは一目瞭然でした」(同前)

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 だが、こう訴えたそのとき、土岐容疑者が同じクラスの女子生徒何人かを従えて教室に入ってきたのだ。

「私がひるまずに担任の先生に話したのが気に食わなかったのでしょうね。ラブレターは悪ふざけ程度だったのかもしれませんが、これを機に“日常的ないじめ”へとエスカレートして行きました」(同前)

土岐容疑者の筆跡がわかる小学校の卒業文集

上履きが通学途中のバス停に…、ランドセルの中身が雑木林に…

 偽のラブレターを学年でばらまくこと自体も陰湿な嫌がらせだが、A子さんは土岐容疑者のグループからさらに悪質な行為を日常的に受けるようになったという。

「上履きがなくなったと思ったら、通学途中のバス停に捨てられていたこともありました。他にも、児童館の裏に子どもたちが遊べる山があって、奥の方に行くと雑木林になっているのですが、そこに私のランドセルの中身がぶちまけられていたこともありました」

 現場こそ違うが、土岐容疑者が元夫の井上容疑者らとともに死体遺棄の容疑で逮捕された事件では、木箱に入った女性の遺体が秋田市の“雑木林”から見つかっている。“捨てたり、隠したりする場所”に雑木林を選ぶのは小学生時代からの行動パターンなのだろうか。