加藤しのぶさんの遺体が秋田市内の空き地で見つかった事件で起訴されている元暴力団員の井上大輔被告(48)、元妻の土岐菜夏容疑者(34)らが保護責任者遺棄致死容疑で再逮捕された。
加藤さんの遺体からは覚醒剤の成分も検出されているが、一体どのようにして死に至ってしまったのか。真相解明の一助になることを願い、当時の記事を再公開する(初出2023年6月8日、肩書き、年齢等は当時のまま)。
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「土岐菜夏という名前を聞いて『まさか』と驚きはしましたが、彼女ならやりかねないとも思いました。そして、過去のおぞましい記憶がよみがえってしまったんです」
こう話すのは、秋田県秋田市の雑木林に女性の遺体を埋めたとして死体遺棄の疑いで逮捕された土岐菜夏容疑者(34)を知るA子さんだ。
土岐容疑者は元夫の井上大輔容疑者(48)らと共謀して、2021年6月から行方がわからなくなっていた、当時48歳で風俗店従業員の加藤しのぶさんを木箱に入れて地中に埋めた疑いがかけられている。(#1、#2を読む)
物怖じしない肝の据わった態度で、先生たちに対しても歯向かえるようなタイプ
そんな土岐容疑者とA子さんは同じ秋田市内の小・中学校に通っていたが、A子さんは土岐容疑者を中心とするグループから“いじめ”を受け、今でもトラウマになっているという。A子さんが続ける。
「小学校5年生のころ、土岐は秋田県外から秋田市の小学校に転校してきました。土岐は転校初日から物怖じしない肝の据わった態度で、先生たちに対しても歯向かえるようなタイプ。転校してきて割とすぐにクラスの中でもやんちゃなグループに属すようになりました」
小学校で、土岐容疑者は部活動に所属していなかったものの、生徒らが脚本をつくり演じる“ドラマクラブ”という活動に参加。明るく活発な少女だったという。
だが、土岐容疑者が転校してきてから3カ月も経たないうちに、A子さんの周りで不可解な出来事が起こるようになる。A子さんが明かす。