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《小田急線無差別刺傷》「成功率数%でも中高生をホテルへ…」15年前に垣間見えた“自称ナンパ師”対馬容疑者の異変【懲役19年判決】

《小田急線無差別刺傷》「成功率数%でも中高生をホテルへ…」15年前に垣間見えた“自称ナンパ師”対馬容疑者の異変【懲役19年判決】

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「プレイボーイというか、街中の女の子に声をかけることもありました。女好きではありましたが、一人の女性に入れ込むようなことはなかった。それより男同士でつるむことが好きなタイプ。だからこそ、女性に強い恨みを持つようになるなんて、当時のあいつからは想像もできないんです」(同前)

ナンパ師の実態「成功率は数%」「中高生を狙ってホテルへ」

 すでに報じられているように、対馬容疑者は過去に自身の職業を「ナンパ師」と称していたことがある。対馬容疑者と同じ高校の同級生であるCさんは高校卒業後に対馬容疑者本人から、こんな話を聞かされたことがあるという。

「今から15年ほど前でしょうか。対馬と高校の同級生数人で会った事があります。対馬はすでに大学を中退していて、定職につかず、アルバイトをして生活しているようでした。でも自分の職業を『ナンパ師』だと語りはじめたんです」

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(高校の卒業アルバムより)

 高校時代の容疑者の行動を考えれば、ナンパを繰り返していても不思議ではない。Cさんも最初は面白半分に対馬容疑者の話を聞いていたが、彼が話すナンパの詳細は「普通」ではなかったという。

「三軒茶屋などの駅近くで通りすがりの女性に声をかけていたそうです。『成功率は数%』と言っていましたが、うまくいった時はホテルに連れていくこともあったようです。でも、彼が得意げに話すナンパ相手の女性の年代がおかしくて……。対馬が狙っていたのは女子高生や女子中学生だったんです。当時、対馬はすでにハタチは超えていましたから、正直、引きましたね」

 言うまでもないが、互いの合意があった場合でも、成人が未成年と性行為をした場合、住む自治体によっては淫行条例違反に該当し逮捕される場合がある。

「以前の対馬ではなくなってしまっていた」

「高校時代の対馬は年下好きということはありませんでした。対馬は『6年ほど前から幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思うようになった』などと供述しているようですが、この時にはすでに、以前の彼ではなくなってしまっていたように思います」(同前)

対馬容疑者の自宅アパート。部屋のガラスが割れている ©文藝春秋

 前出の対馬容疑者の同じ小学校の卒業生Aさんはこうも語っていた。

「同級生が言うには、10年以上前に地元界隈の友達と急に連絡がとれなくなったようなんです。みんな大学を卒業して就職し、社会人として働いていた頃ですね。そこから音沙汰がなくなったと。同級生は、連絡が取れなくなる少し前くらいから『対馬容疑者が暗くなった』とも話していました。対馬の人生が暗転した時期とかぶるのかなって」

(高校の卒業アルバムより)

 対馬容疑者が高校を卒業した時のアルバムには、卒業生に対して「自分を漢字一文字で表すと?」と「10年後の自分の財産は?」という2つの質問が投げかけられている。対馬容疑者は1つ目の質問には「醒」、2つ目は「金」と答えている。凶行に及んだ対馬容疑者はいつ、何から醒めてしまったのだろうか。

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