《会長レースで有力視されているのは、萩生田、西村両氏だが、会長を萩生田氏、総裁(首相)候補を西村氏とする「会・総分離」を支持する議員も目立つ。「ポスト岸田」への意欲を隠さない西村氏と、幹事長を目指すと公言している萩生田氏双方の顔が立ち、亀裂が生じるリスクを減らせるためだ。》(読売新聞6月28日)
他にもこんな案があるという。
《そうした中で、高木氏を会長に推す案も浮上している。「高木会長であれば、他の人間が共同代表的に支える形にできる」(同派関係者)という構想だ。》(同前)
高木氏の「パンツ事件」とは?
野心が無さそうな高木氏を会長にすることで丸く収まる? しかし高木氏といえば気になることがある。週刊文春(7月20日号)にはこんなコメントが。
「能力も意欲もなく、誰からも『首相候補』と目されない最年長の高木氏を一時的に祭り上げる案もあるが、最後にはパンツ事件が引っかかり、暗礁に乗り上げる」(政治部記者)
パンツ事件とは何か? 実は高木氏は「これまで何度も下着ドロボー疑惑が浮上している」のだ(同前)。復興大臣となった2015年に、週刊文春や週刊新潮が報じている。これは単なる噂話やゴシップではない。週刊誌報道を受けて地元の「日刊県民福井」は1面で『高木氏週刊誌報道 窃盗疑惑は「事実」』と書いた(2016年1月13日)。当時の福井県警の捜査関係者が証言した。
だから高木氏の呼称がふつうに「パンツ」となっていたのである。ちなみに週刊文春の記事によると高木氏は「萩生田だけはダメだ」と反発しているという。こんな対立があるのか。東スポには「萩生田、反パンツ同盟結成へ」と盛り上げてもらいたい。
さらに5人衆案にはこの人が嚙みついた。
『安倍派新体制 「5人衆」案、下村氏反対 』(毎日新聞デジタル7月11日)
安倍派の下村博文氏が「5人衆」案に反対したのである。下村氏からすれば会長代理の俺を抜かしてありえないという怒りだろう。下村氏と言えば以前から自民党総裁選には意欲満々。しかし周囲はまったく盛り上がらない。
安倍氏亡き後は『安倍派継承、息巻く下村氏』(信濃毎日新聞デジタル2022年7月24日)という記事もあった。その性急な動きが反発を招いていると書かれている。