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 下村博文氏といえば、2021年の共同通信(9月5日)による、次の首相に「誰がふさわしいか」調査での支持率は0.6%だった。最近流行のアルコール度数0.5%の「微アルコール」と似ていたので、私は「微アル博文」と呼ぶようになった。

 もっと酔わせてほしいが、下村博文氏と言えば、昨年の安倍氏銃撃事件以降「旧統一教会の名称変更当時の文科相」だったことが注目された。教団は1997年に名称変更を相談したが却下され、2015年になって申請したら認められたからだ。同じ安倍派の萩生田氏も旧統一教会との関係が注目されている。

保守派はなぜ沈黙しているのか?

 自民党と統一教会でいえばこんなことがあった。

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『韓鶴子総裁「岸田を呼びつけて教育を受けさせなさい」内部音声を独自入手「日本の政治は滅びるしかないわよね」旧統一教会』(TBSテレビ7月3日)

《旧統一教会、「世界平和統一家庭連合」の解散命令請求に向け、国が「質問権」を行使する中、教団の韓鶴子総裁が日本の幹部らおよそ1200人を前に、「岸田総理や日本の政治家を韓国に呼びつけて、教育を受けさせなさい」と発言していたことがわかりました。》

 この件に関して、日刊スポーツのコラム「政界地獄耳」は『侮辱にもダンマリの保守派…教会との癒着はすべて安倍氏だけのことにしたいのか?』と指摘(7月11日付)。

安倍晋三元首相 ©文藝春秋

《不思議なのは保守派が心酔する旧統一教会の理屈は保守派のそれと全く合致せず、日本を侮辱し戦犯国と呼ぶなど聞き捨てならない発言ではないのかということだ。自民党内からも保守派からも総裁の発言に怒りどころか、苦言すら言わないことが保守派の漂流なのではないか。それとも教会との癒着はすべて安倍だけのことにしたいのだろうか。それを保守と呼べという方が無理ではないか。》

 本当に不思議である。こんなに「反日」を標榜する旧統一教会を前にしてなぜ保守派や安倍派は沈黙しているのか。下村氏も萩生田氏も、ついでに高木氏も韓鶴子総裁に反撃したらどうだろうか。