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NHK大河ドラマでは無視されている…「本能寺の変」後でハッキリとわかる織田信長と徳川家康の本当の関係

source : 提携メディア

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家康は敬愛する信長の仇をとりたかったのだろうか。あるいは、信長なき織田政権のなかで主導権を握りたかったのだろうか。主たる動機は、おそらく後者ではないだろうか。

いずれにしても、信長の死を知って追い腹を切ろうし、無事に領国に帰着してからは、みずからの手で信長の仇を討とうとした家康。私怨で信長を恨み、ついには討とうとまで考えた「どうする家康」の家康像とは、かなり隔たっているようにも見えるのだが。

香原 斗志(かはら・とし)
歴史評論家、音楽評論家
神奈川県出身。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。日本中世史、近世史が中心だが守備範囲は広い。著書に 『カラー版 東京で見つける江戸』(平凡社新書)。ヨーロッパの音楽、美術、建築にも精通し、オペラをはじめとするクラシック音楽の評論活動も行っている。関連する著書に『イタリア・オペラを疑え!』、『魅惑のオペラ歌手50 歌声のカタログ』(ともにアルテスパブリッシング)など。
NHK大河ドラマでは無視されている…「本能寺の変」後でハッキリとわかる織田信長と徳川家康の本当の関係

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