2000年生まれの“Z世代”ながら、「昭和カルチャー」をこよなく愛するインフルエンサーの阪田マリンさん(22)。彼女がバブルスーツやボディコンを着て撮影した写真はツイッターでたびたびバズり、SNSのフォロワー総数は今や20万人に迫る勢いだ。

 阪田さんは「昭和カルチャー」の発信をメインにしているにもかかわらず、その人気は昭和世代だけにとどまらない。いったいなぜ、幅広い年齢層から支持を集めているのだろうか。人気の秘密に迫った。(全2回の2回目/1回目から続く)

阪田マリンさん ©深野未季/文藝春秋

◆◆◆

ADVERTISEMENT

ツイッターで「ネオ昭和」の発信をはじめたきっかけ

――阪田さんは現在、昭和カルチャーを発信するインフルエンサーとしてツイッターを中心に活動されています。SNSに力を入れ始めたきっかけは何だったのでしょうか。

阪田マリンさん(以下、阪田) 力を入れた、とは少し違うかもしれませんが……。周りに昭和好きの友達がいなかったので、「SNSだったら、同じ趣味の仲間が見つかるんちゃうかな」と思って始めました。それが高校1年生のときですね。

 当時は、「フォロワーを増やそう」とか「インフルエンサーになりたい」とかはまったく考えていませんでした。

――好きなことを発信していたら、自然とインフルエンサーになっていたということですね。

阪田 そんな感じですね。特に「昭和の良さ」と「今の流行り」を融合した「ネオ昭和」を発信するようになってからは、メディアに呼んでいただくことも増えました。

 

――「ネオ昭和」について具体的に教えていただけますか?

阪田 たとえば、バブルスーツに今流行りのCHARLES & KEITHのバッグを合わせるとか、今っぽいツイードワンピースと昭和に流行ったrenomaのクラッチバッグを合わせるとか。昭和のファッションに、流行の髪型やメイクを合わせるのが「ネオ昭和」のひとつです。