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「昭和のカルチャーを昭和世代だけで懐かしむのはもったいない」

――阪田さんが「ネオ昭和」を意識するようになったきっかけは、何だったのでしょうか。

阪田 若い世代にも昭和の良さを広めたかったから、ですね。SNSを始めたころは、ひたすら昭和の魅力を発信していたのですが、反応をいただけるのは昭和世代の方がほとんどだったんです。

 もちろんそれも嬉しかったけど、「昭和のカルチャーはものすごく魅力的なコンテンツなのに、当時を知っている人だけで懐かしむのはもったいないな」とも感じていました。

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 そこで「どうしたら若い世代の人たちにも興味を持ってもらえるんだろう」と考えて、辿り着いたのが「ネオ昭和」の発信だったんです。

「聖子ちゃんカット」をしていたときの阪田マリンさん(本人提供)

――過去の取材で、「できるなら昭和にタイムスリップしたい」と話していました。それくらい昭和が好きなのに、「今の流行り」を組み合わせるのに抵抗はなかったのでしょうか?

阪田 たしかに昭和は大好きだけど、平成や令和のものだって好きですよ。たとえば、ファッションは昭和風にしたいけど、メイクは今のトレンドが好き。

 今も昔も、かわいいものはかわいいじゃないですか。私が思う「かわいい」を追求していたら、「ネオ昭和」ができあがったんです。だから、抵抗はなかったですね。

プライベートでもバブルスーツやボディコンで純喫茶や商店街へ

――SNSでは「ネオ昭和」ファッションをメインに投稿されていますが、プライベートではどんな服装が多いのですか。

阪田 SNSにあげている服装とほぼ一緒ですね。原色のバブルスーツや体のラインが出るピタピタのボディコン、超ミニスカを穿くことが多いかな。

原色のバブルスーツを着て喫茶店に行ったら、隣の席の人に「昭和やん」とつぶやかれた(本人提供)

――令和ではなかなか見ないファッションなので、周りの人は驚きません?

阪田 通りすがりの人が私を二度見して、ボソッと「昭和やん」ってつぶやいたことは何回かありました(笑)。原色系のバブルスーツを着ているときは、特にそういう反応が多いかもしれません。

 ボディコンは、海外からの観光客がよく着ているんですよ。それもあってか、意外と街に溶け込むんですよね。