2000年生まれの“Z世代”ながら、「昭和カルチャー」をこよなく愛するインフルエンサーの阪田マリンさん(22)。阪田さんがバブルスーツやボディコンを着て撮影した写真はツイッターでたびたびバズり、SNSのフォロワー総数は今や20万人に迫る勢いだ。
いったいなぜ、Z世代の彼女が昭和カルチャーにのめり込むことになったのか。白いバブルスーツ姿で現れた阪田さんに、詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)
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「昭和」にハマったきっかけは、祖母の家で聴いたレコード
――阪田さんは昭和カルチャーを発信するZ世代のインフルエンサーとして注目されていますね。今日もバブルスーツが似合っています。
阪田マリンさん(以下、阪田) これはリサイクルショップで600円で手に入れたバブルスーツです。肩パッドもちゃんと入ってますよ(笑)。ジャケットの中には、私のおばあちゃんが当時着ていたシャツを合わせています。
――SNSでも、昭和のファッションを投稿してたびたび話題になっています。阪田さんが昭和にハマったきっかけを教えてください。
阪田 中学2年生のときに、おばあちゃんの家でレコードプレイヤーを見つけたのがきっかけです。おばあちゃんが「昔はこれで音楽を聴いていたんだよ」って教えてくれて。当時の私は、音楽はダウンロードして聴くものだと思っていたので、「これでどうやって聴くの!?」と衝撃を受けましたね。
実際にレコードに針を落としてみると、「ザザザッ」という音と共に曲が流れはじめたから、「針一本で曲が聴けるんだ!」「ダウンロードして聴く曲とは音が違う!」と何もかもが新鮮でした。そこから、レコードで音楽を聴くことにハマっていったんです。
――ちなみに、それまではどんな音楽を聴いていたのですか。
阪田 当時流行っていた曲が好きでしたね。加藤ミリヤさんとか、嵐さんとか。レコードにハマってからは昭和の曲ばかり聴くようになっちゃったから、周りが「あのアーティストいいよね」と盛り上がっていても、私だけ話についていけないことがよくありました。
――レコードをきっかけに、昭和カルチャーにハマっていったのですね。
阪田 はい。音楽もそうだし、ファッションやインテリアも、それまではなんとも思っていなかった昭和のアイテムが、突然魅力的に見えるようになったんです。