元ジャニーズという理由で仕事が破談に
――それまで大川さんは元ジャニーズということをあまり公にはしていなかったんですよね。
大川 「元ジャニーズあるある」の動画でも書いたのですが、退所後に活動する中で、元ジャニーズだからという理由で破談になったスカウトやお仕事がいくつかあったんです。ジャニーズ事務所から圧力があったというわけではないのですが、過去の経歴を気にするところもあるのだと知って、それなら書かない方がいいのかなと。
それからは、ジャニーズ事務所にいた期間を「プロダンサー歴」と履歴書に書いていたのですが、2020年にSASUKEのオーディションを受けた時に、誰のバックで踊っていたの?と聞かれ、正直に「嵐さんです」と答えたら、それって……という流れになって。
「ジャニーズにいた」それを言えない寂しさ
――元ジャニーズということがバレてしまったんですね。
大川 実はこういう理由で隠していたんです、ということを説明したら、プロデューサーの方が「うちはそういうの、全然気にしませんよ」と言ってくれて。SASUKEにはジャニーズの方も出演しているのですが、僕も出演させてもらえたんです。ずっと元ジャニーズだから、ジャニーズの方との共演は無理だろうと思っていたので、驚くとともに嬉しかったですね。
その時から、自分の考えが少し変わって、元ジャニーズって言ってもいいんじゃないかと思い始めました。僕にとって、ジャニーズにいた7年間は青春であり、全力で取り組んだこと。それを言えないのは寂しさもあって。
――とはいえ、今回元ジャニーズであることを明かすのはかなり勇気がいることだったのでは?
大川 批判が寄せられることは覚悟していました。「過去にすがるな」「お前がジャニーズを語るな」というコメントも多くいただいていますが、全部その通りだと思って受け止めています(笑)。でも、これが「元消防士あるある」とか「元教師あるある」だったら、こんなに注目されることも、批判されることもないですよね。それだけ特別な場所にいさせてもらったのだと思っています。
――大川さんは2006年から13年までの7年間、ジャニーズ事務所に所属していたんですよね。
大川 13歳の時に、母親が事務所に履歴書を送って、オーディションを受けてみたら合格したというパターンです。特に合格発表もなく、気が付けばジュニアに入っていたという感じで。僕はサッカー少年で、アイドルになりたいと思ったことはなかったので、最初は部活の延長みたいな気分でしたね。
――それまでダンスや歌は未経験。入所後にレッスンを受けたのでしょうか?