2012年のSexyZoneコンサートでは、MCで菊池風磨から「俺の友達を紹介する」と紹介され、私服姿で登場したオカモト氏がアカペラでジャスティン・ビーバーの「Baby」を熱唱。あまりに唐突なスポットライトに、ファンは「ゴリ押しにもほどがある」と騒然となった。
その後も、2013年3月の『JOHNNYS′Worldの感謝祭』では、SexyZoneの新曲時に、オカモト氏は岩橋玄樹や神宮寺勇太など人気Jr.を差し置いてバックダンサーのセンターとして登場。
同年4月のSexyZoneコンサートでは、現・King&Princeの平野紫耀とオカモト氏が「KinKan」(King of 関西)として登場したこともあった(※「KinKan」は後に平野、現・SnowMan・向井康二と元Jr.金内柊真の3人に)。その後、オカモト氏はSexyZoneのバックダンサー、通称「セクバ」に抜擢され、岩橋、神宮寺、平野紫耀との4人からなる「SexyBoyz」にも選ばれた。
2014年のドラマ『GTO』(フジテレビ系)で菊池風磨と共演するなど、露出を増やしていった。
ジャニー氏はアメリカ育ちという経歴ゆえか、元SexyZoneのマリウス氏やSixTONESのジェシーをはじめ、外国人・ミックス枠を寵愛してきた歴史がある。Jr.たちが出演する舞台の真ん中に、夏休みに海外から遊びに来たジャニーズJr.ですらない見知らぬ外国の少年が抜擢されたことすらある。
なのでブラジルと日本のミックスで目鼻立ちの派手な“いかにもジャニー氏好み”のオカモト氏が登場した時に、ファンは「次はこの人がお気に入りなんだ」とすぐに悟ったのだ。
「ゴリ押し」がキャリアを約束するわけではない
しかしその押されぶりとは裏腹に、岡本氏が平野紫耀などと並ぶ人気Jr.になったわけではない。意外にも、ジャニー氏の「ゴリ押し」を受けながら、スムーズなキャリアを築けなかったJr.は少なくない。
例えば、「スペオキ」と言われた中山優馬は、周囲のメンバーもユニット名も何度も変えつつ、すでにデビューしていたHey!Say!JUMPの山田涼介と知念侑李も巻き込んだ期間限定ユニット「NYC」(前身はNYC boys)を経て、自らソロ活動の道を歩んだ。
同じく「スペオキ」佐藤勝利も特別扱いされ続けたことでファンから冷たい視線を浴びることも多く、2015年にようやくSexyZoneが5人体制に戻ったのもつかの間、松島の一時活動休止、マリウス氏の一時活動休止・卒業と、苦難の道が続いている。
一方、ジャニー氏の寵愛とファン人気が両立した人ももちろんいる。代表的なのは、オカモト氏と同じ名古屋ジャニーズJr.(後に関西ジャニーズJr.に)出身の平野紫耀と、関西ジャニーズJr.出身の永瀬廉だ。