「たまに帰省した時くらい、おふくろに付き合ってくれたっていいだろう。だいたい、R奈の作るメシよりうまいものを毎日ごちそうになっておきながら、その言いぐさはないんじゃないの?」とR奈さんを責めてきたのだった。
「『ずっとバーバのところでご飯を食べたいな』とニコニコ顔で話しかけてくる娘を見ていたら、母親としての情けなさと悔しさで泣いてしまいました」
R奈さんは次の義実家への帰省が今から苦痛でならないという。
【CASE2】セックスレス嫁×セクハラ義父
「夫にはない性欲が、なぜこの人には旺盛なんだろうと思ったら、気持ち悪くて義父と顔を合わせることすらイヤになってしまいました」と嘆くM美さん(39歳)は、6年間の交際期間を経て2歳年上の夫と一昨年結婚した。子どもはいない。
その理由を、M美さんは「付き合ってすぐ、お互いに子どもはほしくないという意見で一致していました。でも実際に私たちに子どもがいないのは、もっと物理的なことも関係しているかもしれません」と語る。
じつは、M美さん夫婦はずいぶん前からセックスレス。
「付き合って3年目くらいに『私たちって、セックスレスなのかな?』と考えたのですが、そのまま同棲をはじめました。一緒に暮らしてからは完全にセックスレスになりましたが、人としての相性は抜群によかったのでプロポーズを受けて入籍しました。セックスレスだったら子どもができないのは当然ですよね」
セックスレスでも仲のいい夫婦はいる。M美さん夫婦もそうだったし、M美さん自身も「子どもがいなくてもこんなに円満なら、それで十分幸せ」と満足の日々だった。
ところがM美さんにはひとつだけ吐き気がするほど嫌悪していることがある。義父によるセクハラだ。「義父は60代。10年前からひとり暮らしをしていてパートナーはいません。身近に女性がいないせいか、帰省するたびに自身がもてあます性欲を私にぶつけてくるようになったんです」