前理事長は「私の知らない間にやっている」
元理事の1人は取材に対し、「不透明かつ私的な財産管理に加えて、馬場君は認知機能が衰えた西さんを追い出し、自ら理事長に収まった。『社会福祉法人を非道な形で乗っ取った』という人もいます」などと語っていた。
果たして、当の西氏はどう受け止めているのか。8月19日、彼女が入居する老人ホームで、元理事らとともに面会し、話を聞いた。
――理事長が馬場氏に交代した。
「なんで理事長があの人になるのか……。おかしい。異議申立てする。私が知らない間にやっている。私の承認なしにやっている。それは絶対成立しない」
さらに、こう続けた。
「私は絶対許せへんで! そんなん認めてないねんもん。私、それ認めた書類、どこにあるんかなと思う」
馬場氏に、西氏本人の意向に反した理事長交代が行われている点などについて見解を求める質問状を送付したが、秘書が以下のように回答した。
「お答えできる状況にない」
8月22日(火)12時配信の「週刊文春 電子版」および8月23日(水)発売の「週刊文春」では、西氏とのより詳細なやり取りや、西氏の意向を受け元理事ら関係者が後見申立てに協力する動き、西氏を取り巻く状況に関する法律の専門家の見解、さらには馬場氏の側近市議のハラスメント問題などについても報じている。
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