陛下:
持ってきました。前から使っている望遠鏡。ちょうどこの辺りは星を眺めるのに良いところなんですね。
陛下は小学生の頃から星がとてもお好きで、星座の伝説などもたくさん読み、那須を訪れると、ちょうど今回の取材場所のあたりで何度も星空を観察されていたという。
小学生の頃、上皇ご夫妻からプレゼントされた星に関する本を夢中でお読みになっていた様子や14歳の頃、天体望遠鏡をお一人で組み立て、上皇さまと一緒に星空を観察される映像も残っている。
陛下は半世紀近くたった今も、この望遠鏡を大切に使われていて、5年前の映像にも、その望遠鏡が映っている。ご家族3人で今も星空を眺められているという。
陛下の子ども時代からの思い出がたくさん詰まっていて、それが「持ってきました(笑)」という先ほどの笑顔につながっているとみられる。
そして、星空の話にもまだ続きがあった。
皇后さまが陛下に優しいツッコミ
陛下が「ヘール・ボップ彗星が見られたんですよ。こちらで」と右側の空の方向を示されると、皇后さまが「こちら側」と逆の方向を示された。
すると陛下は「ああ!こっちか!こちら側だったね」と笑い出され、それに対して皇后さまも「本当にもう」と陛下と顔を見合わせ、笑いがこみあげられていた。
そのやりとりに、愛子さまだけでなく側近や報道陣も笑いの輪に包まれた。
6月に結婚30年を迎えられた両陛下は、これまで夫婦円満の秘訣として共に「笑いやユーモアを忘れない」こと、さらに陛下は「自分が間違っていたと思ったら素直に謝る」ことを心がけてこられたという。
愛子さまのユーモアにも笑い
このように笑いの絶えない家庭で育った愛子さまにも、ユーモアあるお姿があった。
皇后さま:
色々体を動かしたり…。
愛子さま:
豊かな自然に触れながらリフレッシュできればなと。そして、大学、残り半年…、残り半分、色々なことに取り組んでいけたらなと思っております。
愛子さまの直接取材を宮崎記者が行うのは春以来。4月5日の御料牧場では長い髪をカールされていたのと比較すると、今回かなり短くカットされている。