今年7月に大阪・なんばの高層マンションで仮想通貨の商談中に男性が襲われ、現金7000万円が奪われた事件。大阪府警は9月6日、既に逮捕・起訴していた商談相手のマンション住人の男に加え、新たに実行役の4人を強盗傷害容疑で逮捕した――。
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社会部記者が説明する。
「事件は7月18日午後2時半ごろ、大阪市浪速区のタワーマンションで発生しました。62歳の男性が、マンション29階にあるラウンジスペースで仮想通貨の商談をしていたところ、突然入ってきた男に『金を出せ』と脅され、催涙スプレーのようなものをかけられた。男らはさらに男性の頭などを殴打、現金約7000万円を強奪して現場から逃走しました」
大阪府警は逃げた実行犯の行方を追う一方、商談に立ち会っていたマンションの住人・高橋知輝被告(28)を同日中に強盗傷害容疑で逮捕。府警はその後の捜査で、福岡県飯塚市の自称解体工、熊川瞳笑容疑者(21)、重永龍也容疑者(20)ら4人を強盗傷害容疑で逮捕した。
「マンションの防犯カメラには、犯行直前、駐輪場付近で高橋被告が実行役の熊川容疑者と謀議する姿や、マンションのエレベーターに一緒に乗る様子が映っていました。府警によると、高橋被告と被害者男性は知人で、事件当時は仮想通貨の商談をしていた。そこに熊川容疑者らが覆面姿で現れ、男性を襲ったとみられる」(同前)
逮捕前に住んでいた家では…
白昼堂々行われた大胆な犯行。その実行役の熊川容疑者は逮捕の1カ月前まで、事件現場から13キロ離れた大阪府羽曳野市の木造2階建ての戸建ての賃貸住宅(15坪、3LDK)に住んでいたという。
家主のAさんが「週刊文春」の取材に答えた。