岸田文雄首相が9月13日に行う内閣改造で木原誠二官房副長官を交代させる方針を決めたと11日、「産経新聞」が報じた。
木原氏を巡っては、「週刊文春」が今年7月以降、妻X子さんの元夫である安田種雄さん(享年28)の“怪死事件”について報じてきた。岸田首相は報道後も周囲に木原氏を留任させる方針を示していたが、ここに来て一転、交代させることを決意したと見られる。
突然の官房副長官交代報道。「週刊文春」が報じてきた“木原事件”に関するスクープ速報を再公開する。(初出:週刊文春 7月20日号 年齢・肩書きは掲載当時のまま)
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岸田文雄首相の「右腕」として官邸の中枢を担う木原誠二官房副長官(53)。「週刊文春」は先週号で、木原氏の妻であるX子さんが5年前に、ある殺人事件の重要参考人として警視庁から事情聴取され、実家なども家宅捜索を受けていたことを報じた。
木原氏の主張を覆す音声データを入手
事件が起こったのは2006年4月10日未明。亡くなったのはX子さんの当時の夫、安田種雄さん(享年28)だ。当初は自殺の可能性が高いと見られていたが、12年後の2018年、コールドケース(未解決事件)を担当する警視庁捜査一課の刑事が着目したことにより、再捜査が始まった。小誌は木原氏に、X子さんへの聴取や、実家に家宅捜索が行われたか否かについて尋ねたが、木原氏は書面で全ての質問について「事実無根」と否定。小誌電子版が公開された7月5日には、代理人弁護士を通じて発表した文書で「マスコミ史上稀にみる人権侵害」としたうえで「刑事告訴を行う」とした。
だが小誌は今回、木原氏の主張を覆す音声データを入手した。2018年4月、警視庁の女性刑事と安田さんの両親とのやりとりだ。