内閣改造を翌日に控えた9月12日夕、木原誠二衆院議員(53)が、財界の重鎮4人と官邸幹部を交え、都内のホテルで会食していたことが「週刊文春」の取材で分かった。

 岸田文雄首相の懐刀として権勢をふるった木原氏は、内閣改造で官房副長官の任から降りたが、自民党の幹事長代理と政調会長特別補佐という2つの要職を兼務することになった。自民党関係者が言う。

「木原さんの処遇は一石三鳥。党の役職に転じることで、国会や記者会見で文春報道について追及される機会が減るし、それでいて政府と党のパイプ役にもなれる。その上、ポスト岸田を狙う茂木敏充幹事長と萩生田光一政調会長のお目付け役としても機能する絶妙なポジションなのです」

ADVERTISEMENT

©文藝春秋

“財界4重鎮”と“官邸の番人”で秘密の会合

 この“焼け太り”人事を知ってか知らずか、組閣前夜12日の夕刻、木原氏は都内の高級ホテルで4人の財界人と秘密の会合を持っていた。ホテル関係者が声を潜める。

「この日、ホテルニューオータニの高層ビル『ガーデンコート』に集まったのは木原さんを含めて6名。地下駐車場から人目を避けて直通で上がれるビルの最上2フロアには、東京タワーや東京スカイツリーを一望できる法人会員制クラブがあり、そこで2時間ほどの酒席が開かれていたのです」

 参加者はJR東日本の深澤祐二社長(68)、東武鉄道の根津嘉澄会長(71)、西武HDの後藤高志会長(74)、東急不動産HDの金指潔会長(78)という“財界4重鎮”。この錚々たるメンツと席を並べたのは、元警察庁長官で“官邸の番人”とも称される栗生俊一官房副長官(64)だった。栗生氏は「木原事件」にかかわる重要人物の1人である。

「栗生氏は、木原氏の妻が2018年に警視庁から聴取を受け、その後捜査にストップがかかった際の警察庁長官でした。当時の警察トップが議員案件だった木原事件を知らないはずがありません」(警察庁関係者)

木原氏と気脈を通じる栗生官房副長官 ©文藝春秋

 組閣を翌日に控えた大事な時期、集った6人はいったい何を話し合ったのか。木原事件のことか、それとも――。

 9月20日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および9月21日(木)発売の「週刊文春」では、財界4重鎮と木原、栗生両氏の間でもたれた“ホテル謀議”の詳しい内容を報じている。

文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。

※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。