昨年10月、SNSを通じて知り合った当時22歳の女子大学生を、本人から頼まれて殺害したとして、嘱託殺人などの罪で起訴されていた小野勇被告(54)。今月22日、札幌地裁は小野被告に懲役6年の実刑判決を言い渡した。

 二人に何があったのか。小野被告とは何者なのか。事件を報じた当時の記事を再公開する(公開日:2022年10月11日/年齢・肩書きは当時のまま)。

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「#死にたい人と繋がりたい」

 男が逮捕された当日10月8日のツイッターには、そんな不気味なハッシュタグを添えてこう綴られていた。

「Twitterで知り合った人が本人の希望通りに亡くなった…複雑な気持ち これで良かったのかわからない(;ω;)」

小野容疑者のツイート

瀬川さんの殺害を示唆するようなツイート

 北海道警察は10日、自宅に小樽市に住む大学4年生の瀬川結菜さん(22)の遺体を遺棄したとして、札幌市東区に住む無職の小野勇容疑者(53)を死体遺棄容疑で再逮捕した。瀬川さんは3日昼頃に外出した後に連絡が途絶え、家族が7日に小樽署に行方不明届を提出。その後の捜査で瀬川さんの足取りから小野容疑者の自宅に監禁されている疑いが浮上し、家宅捜索したところ、瀬川さんの遺体が発見されたという。その場で小野容疑者は8.7センチの折り畳みナイフを所持していたとして、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されていた。

小野容疑者と亡くなった瀬川結菜さん

 社会部記者が解説する。

「司法解剖の結果、瀬川さんの死因は首を圧迫されたことによる窒息死と判明しました。行方がわからなくなった翌日4日ごろに死亡したとみられています。家族が瀬川さんにLINEでメッセージや通話を何度しても反応がなかったことから、心配になり通報して発覚しました。小野容疑者のツイッターには瀬川さんの殺害を示唆するようなツイートがあるほか、本人も取調べで殺害をほのめかす供述をしていることから、道警は殺人容疑も視野に捜査を進めています」