「睡眠薬を服用して眠っているときに首を刺して殺す」
それから3年後。Aさんは再び自殺願望の衝動が高まり、関連ツイッターを眺めていたところ、小野容疑者のアカウントを発見する。「本当に死にたいな。そういえばこんな人がいたな」と思い出し、小野容疑者にリプライを送ったらすぐにダイレクトメッセージが来た。そこでAさんは「確実に殺してくれるのかを確かめるため」に小野容疑者に質問を重ねたという。(#2を読む)
「睡眠薬を服用して眠っている時にサバイバルナイフや千枚通しで首を刺して殺すと説明していました。亡くなったあと、身体の肉は溶かすといっていましたが、薬品名は教えてくれませんでした。小野さんは自家用車を持っていましたが、故障したのにお金がなくて修理に出せない。車検も切れたままなので、遺体の運送はレンタカーを使うと言っていましたね。殺してもらうための費用は5万円です」
結局、Aさんは遺体をバラバラに切り刻まれることにためらいを覚え、依頼を検討したものの期限を先延ばしにしたという。瀬川さんの遺体が見つかったことを受けて、「五体満足で発見されたのが羨ましい」「正直先をこされちゃった」感覚だといい、事件が明るみに出なければ自身も依頼しただろうと話す。
Aさん「表沙汰になっていないだけで同じような事件は結構あるんじゃないか」
さらに、実はこうした“死神”からのメッセージを受け取っていたのは、Aさんだけではなかったようだ。
「実は私の他にも『死にたい』とツイッターでつぶやいた知人に、小野さんから『頸動脈切って殺してあげるよ』とメッセージがきていました。色々な人に声をかけていたようです。表沙汰になっていないだけで同じような事件は結構あるんじゃないかな…。私には、小野さんが自分を苦悩から解放してくれる“救世主”のように見えました」
自殺願望をネットに書き込む女性の前に突然現れ、死をそそのかすという卑劣な犯行。同じ悲劇を繰り返さないためにも、事件の真相解明が求められる。
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