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「トイレに行く時にストーカーのようについてきて…」

 俄かには信じがたいほどの悪行だが、吉岡容疑者は「先生という立場を利用して」、そうした行為に及んだという。前出の保護者女性が続ける。

「授業中に携帯を見ていたら『ちゃんと勉強してくださいよ~』といって触ってくるらしいんです。じゃあ勉強している時には触ってこないのかといえば、そういうわけでもなかったようですが……。

 あとは『あ、ゴミついてる』とかいって触ってくることもあったようで、娘が隣にいた友達に『ゴミついてた?』と聞いても『ついてなかった』といった感じで。『触らないでください』というと、『やめませ~ん!(笑)』と言うようで、その言い方をマネするのが生徒間で流行っていたようです。

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 別の女子生徒が『それセクハラですよ』といったら、『僕もそろそろセクハラで訴えられるかな~?』と笑いながら返されたようです。やめてといってもやめないと返されたら、生徒としてはどうすることもできませんよね」

机の下から女子生徒の下半身にカメラを向ける吉岡容疑者

 吉岡容疑者は女子生徒ばかりに指導を注力していたという。別の保護者が続ける。

「吉岡は女子生徒にばかり話しかけ、逆に男子生徒への当たりがきつくて無視することもあり、嫌われていました。反対に被害にあった5人の女子生徒は、みんな吉岡の“お気に入り”で、いつも自分の前の席に座らされていた。

 他に席がたくさん空いていても、隣に座って来たといい、身体を触るセクハラは夏期講習中など生徒が少ない時には特に多かったようです。トイレに行く時にストーカーのようについてきて男子トイレに入ることもよくあり、『隙間から撮られているかも』と思い、安心して用も足せないようでした」

 とてもまともに勉強に集中できる環境とは言い難いが、今年初めから“盗撮疑惑”が生徒間で語られながらも、逮捕までに時間がかかったのはなぜだろうか。

盗撮被害の報告が賭せられた女子トイレ。入口で吉岡容疑者は煙草を吸っていたという

 前出の保護者が明かす。

「娘が吉岡の悪行について話してくれたのはあの男が逮捕されてからです。もし誰かに話したら吉岡に報復されるかもと恐れていたようですし、もっと言えば何がセクハラで何がそうでないかというボーダーラインがわからなかったみたいです。執拗にべたべた触られても『これぐらいは普通なんかな?』とか『そんなことを口に出す自分の方が卑猥なんじゃないかな』って思ったと。まだ中学生ですからね、それも無理はない。そんな子供の弱みにつけ込んだ吉岡のことは到底許すことはできません。被害を訴える女子生徒はたくさんおり、警察には余罪も含めて徹底的に捜査をしてほしいです」