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ドアを閉めようとする女性に対し「ぶっ殺すぞ!」
「手慣れていないというか、やっている犯人らもビビっていたんでしょうか……。持っていたカバンを落としたり、時計を床に落としたり。特に“アノニマス”の仮面をつけていた奴は気が弱そうで、何もせず店内をウロウロしていることもありました。
私がお店のドアを閉めると“アノニマス”の男が開け直すという場面がありました。その後、通行人の女性が再びドアを閉め、男が開けるのですが、また女性が閉めようとすると、男がドアを押さえ始め、『ぶっ殺すぞ!』と脅していました。そのあとすぐに『早く!』と他の奴らに言って、焦って逃げていきました」
崖と塀をよじ登って逃げた犯人たち
強盗団は近くに止めていた車に飛び乗り、信号無視を繰り返して歩行者や対向車などにぶつかりそうになりながら現場から消えていったという。
そして、午後6時30分ごろ、現場から約3キロ離れた場所で逃走した車が停車しているのが発見された。車は前後のバンパー部分が破損しており、ドアは開きっぱなしで車内に人の気配はなかった。警察の追跡から逃げ切れず、行き止まりでUターンをしようとした際に破損したとみられている。当時の様子を近隣住民が振り返る。
「外が慌しいので家から出てみると、パトカーの赤色灯が見えて、すぐ近くには白いワンボックスカーが停まっていました。右側の運転席と中央のドアが開きっぱなしで、地面には白いモノが落ちていたんです。そのときはそれが何かわからなかったのですが、あとからニュースを見て、覆面だったのだと知りました。この道は、隣のアパートで行き止まりになっていて袋小路なので、犯人たちは崖や塀をよじ登って逃げたのだと思います」