地域政党「大阪維新の会」からセクハラ・パワハラ疑惑による除名処分を受けていた笹川理府議に対して、今年9月、被害を受けた女性市議が警察へ被害届を提出していたことを共同通信などが報じた。笹川府議は、報道各社の取材に対して性的暴行を否定している。

 笹川府議による女性市議へのセクハラ・パワハラ疑惑をいち早く報じたのは「週刊文春」だ。発端となった記事のスクープ速報を再公開する(初公開:2023年5月17日/年齢・肩書きは当時のまま)。

 ◆◆◆

ADVERTISEMENT

 地域政党「大阪維新の会」大阪府議団代表の笹川理府議(41)が辞任する意向を固めたと、産経新聞などが報じた。すでに辞任届を提出したという。笹川氏を巡っては、「週刊文春」5月18日発売号で女性市議へのパワハラ疑惑などを報じていたが、「週刊文春」は5月22日午前、女性市議に対するセクハラ・ストーカー疑惑に関する質問状を笹川氏に送付していた。期限の22日19時までに回答は無く、その前後に辞任届を提出したと見られる。

維新・笹川府議 ©️共同通信

 笹川氏は関西大学大学院修了後、リクルートを経て、2011年に29歳の若さで府議に初当選を果たした。現在4期目。

「府議団政調会長などを歴任した“維新のホープ”。プライベートでは3人の子を持つ既婚者です」(地元記者)

「週刊文春」5月18日発売号で報じたのは、大阪維新の会・宮脇希市議(36)へのパワハラ疑惑などだった。

宮脇市議(本人HPより)

「宮脇氏は、外資系証券会社勤務やモデル活動を経て現在3期目の“美人市議”です。2020年に夫から性感染症をうつされた体験を市議会で明かし、性教育の重要性を訴えたことでも話題になりました」(同前)

 笹川氏は2015年9月22日の東大阪市議選へ手伝いにいった帰り道に、自分の車に同乗しなかった宮脇氏に激怒し、威圧的なLINEを送ったり、ほかにも宮脇氏の事務所前に車を停めて待ち伏せしたり、深夜に宮脇氏の自宅を訪れてインターフォンを押すなどしていたという。

 笹川氏は5月18日、記者会見を開き、宮脇氏に繰り返しLINEでメッセージを送ったことや、深夜にインターフォンを押すななどしていたことを認め、「威圧的な言動で不快な思いをさせてしまい申し訳ない。深く反省している」などと謝罪した。一方で、宮脇氏への感情を問われた笹川氏は「かわいい後輩」と述べ、一方的な恋愛感情に基づくストーカー行為であったことは否定。小誌先週号の取材にも、宮脇氏へ好意を伝えたことはないと明言していた。

 実は、笹川氏が激怒した東大阪市議選の帰り道のやり取りには、続きがあった。2015年9月23日、笹川氏は宮脇氏に対し、次のようなLINEも送っていた。

〈こんなにも愛してるって言ったこた(ママ)はほんとにいままでない〉

〈心の底から愛しているって言える相手やから〉

証拠LINE
証拠LINE

 朝の7時56分になると、笹川氏は超長文で一方的な“想い”を吐露しはじめる。

〈だれよりも希のそばにいたい〉〈心の底から愛しているって言える相手やから〉。