前出のストーリーに記した通り、あびるは任意の引き渡し、直接強制執行、間接強制執行(引き渡さない場合に金銭の支払いを求める方法)などあの手この手を使ってAちゃんを取り戻そうとしたものの、いずれも不発に終わっている。
「あんたなんて、産んだだけのおばさんなんだから」
その間、同居していた才賀と才賀母からAちゃんは日常的に“あびる排除”の洗脳を受け続け、態度を急変させていった。
そして、2022年3月の面会交流の場で、Aちゃんはあびるを「ママ」ではなく「優ちゃん」と呼ぶようになっていた。そして、こう言い放ったのだった。
「あんたなんて、産んだだけのただのおばさんなんだから」
あびるはかつて才賀の“違法連れ去り”を報じた「週刊文春」の記事の中で、涙ながらにこう語っていた。
「その言葉が一番大きかった。彼(才賀)はその場にいたんだから、私がAちゃんのママだっていうことを説明してほしかった。今のままでは、会えば会うほど距離ができちゃうというか、このまま面会交流を続けるとAちゃんの精神状態がおかしくなっちゃうと思ってしまいました」
「産んだだけのおばさん」発言について、当時、才賀と同居していたエリさんはこう証言する。
「才賀は面会する前、『Aちゃんのママはエリちゃん。優ちゃんは産んだだけ』と言わせようと仕込んでいました。それを受けて、Aちゃんはあのような発言をしたのだと思います」
それ以降、今に至るまでAちゃんは実母の下へは戻っていない。
あびるはかつて、「週刊文春」の記者にこうも話していた。
「私はいつまでもAちゃんのママ。Aちゃんが『会いたい』と思ってくれるまで、ずっと待っています」
元事実婚妻の証言で新局面を迎えている才賀の“違法連れ去り”問題。あびるの思いが通じ、Aちゃんが母親のところに戻る日は来るのか。
現在配信中の「週刊文春電子版」では、才賀がAちゃんの面前でエリさんに暴行を加えたときの音声を公開中だ。また、エリさんによる才賀のAちゃんへの“虐待”証言、才賀と才賀の母によるAちゃん“洗脳”の詳しい内容、Aちゃんを脅す才賀の手口、そして才賀家が児童相談所の見守り対象になるまでの経緯などを詳しく報じている。
「ママみたいなママがずっと欲しかった」《あびる優と“元事実婚妻”を排除》8歳娘から“母親の愛”を奪う才賀紀左衛門(34) 児童相談所は「問題のある家庭と認識」
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