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劇団入団後も続く、“指導”と称した叱責

 劇団入団後も“指導”は続く。入団1年目は総勢80人近い組の最下層になり、7年目までは若手扱いになる。

「楽屋での支度の際に上級生の気に障ることがあれば、公演後に6年生(入団6年目)から5年生へ、5年生から4年生へと、指導と称して厳しく叱責されていく。指導内容は、舞台に関わることもありましたが、羽の並べ方が違う、おしぼりを上級生に出すタイミングが違うなど、叱る口実を探しているとしか思えないこともありました」

宝塚大劇場と宝塚音楽学校 ©時事通信社

「外部漏らし」はご法度で、洗脳されていた

 イジメ、パワハラ。なぜ負の連鎖は放置されてきたのか。

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「演出や踊りの先生も上級生の行き過ぎた指導に対し『やり過ぎではないか』と注意することはありますが、止めることはない。いわば共犯関係。宝塚では『外部漏らし』はご法度で(劇団内のことは)親にも言ってはいけなかった。そうやって洗脳されていたため、悩みを人に相談するという発想自体がありませんでした」

宝塚歌劇団の木場健之理事長 ©時事通信社

 そして、東さんは有愛の事件への劇団側の対応にこう苦言を呈するのだった。

「これまでの劇団の説明は不適切であり、的外れなことばかりを言っている。もはや外圧によって変えていくしかないでしょう」

 現在配信中の「週刊文春 電子版」では元タカラジェンヌ・東小雪さんのインタビューを全文掲載している。宝塚音楽学校で本科生によって予科生へ課される「予科事」の内容、生徒たちに逃げ場がなくなってしまう状況、そして、誰しもが加害者であり被害者にもなる宝塚特有の“暴力構造”など、東さんが意を決して打ち明けた内情について詳しく報じている。

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 今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。

 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks

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【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】

▼いのちの電話 0570-783-556(午前10時~午後10時)、0120-783-556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

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