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一方、池袋では……
年々警備態勢を強化する渋谷とは対照的に、ハロウィンを通じた来街を積極的に呼びかける代表的な自治体が豊島区だ。
「今年、記念すべき10周年を迎える『池袋ハロウィンコスプレフェス』は、年々来場者数が増えるとともに、皆様の笑顔と楽しさが溢れる、国内最大級のコスプレフェスへと成長を遂げました。行政としても、地域の皆様とともに、子どもたちや女性がフェスティバルを存分に楽しめる環境を目指し、安全・安心な街づくりの面からしっかり応援してまいります」
高際みゆき豊島区長がそう表明するように、「池袋ハロウィンコスプレフェス」会場は今年も多くの人で賑わっていた。
「ハロウィンに参加するのは1回目。楽しかったです。いつもとは違う洋服を着たり、お化粧をしたり、そういうのが楽しかったです」と語るのは、9歳の女の子。
お父さんに話しを聞くと「渋谷は治安が悪そうなんで……。池袋はお金を払ってやっているので、そういうところのほうがいいかな」という。
渋谷区が厳戒態勢を敷いた今年のハロウィン。その対策には1億円以上の費用がかかったとされる。これから、日本のハロウィンはどうなっていくのか。自治体ごとの対応のあり方が問われる。