会場建設費の増額で批判が高まる大阪万博。担当大臣として取り仕切っているのが自見英子氏(47)だ。その自見氏のパワハラ行為を、元官僚のA氏が「週刊文春」に証言した。
「私は自見さんからのパワハラが原因で、心身を病んでしまい、退職に至りました」(A氏)
10分おきに執拗に問い合わせの電話
厚労行政に詳しい元内閣府官僚のA氏が自見氏からのパワハラを受けるようになったのは、2020年夏から秋ごろにかけてのこと。厚生労働大臣政務官だった自見氏は、A氏ら官僚に厳しい要求を繰り返したという。
「10分おきに執拗に問い合わせの電話をかけてきたり、『何で政務官の私の言うことが聞けないの?』と厳しい叱責を受けることもありました。携帯にも電話があり、早いときには朝5時、夜も午後10時以降にかかってくることが珍しくなかった。土日祝日も一切関係ありませんでした」(同前)
意に沿わない官僚に対しては、こう言い放ったという。
「言うこと聞かなければ飛ばすわよ!」
「うつ病」と診断され休職、最終的に退職へ…
A氏の脳裏からは四六時中、自見氏の声が離れなくなり、やがて心身に変調をきたして「うつ病」と診断された。休職を経て一時は復帰したものの、最終的には退職を余儀なくされたという。
A氏へのパワハラについて自見氏に尋ねると、事務所は「御指摘のような事実はありません」と回答した。
だがA氏は「週刊文春」に、パワハラ被害の経緯や内容を詳細に証言しており、うつ病の診断書や退職証明書といった書類も提供している。自見氏の今後の説明に注目が集まりそうだ。
11月15日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」ならびに16日(木)発売の「週刊文春」では、こうしたパワハラの詳細のほか、自見氏の元秘書が明かす事務所の実態、自見氏が取り仕切る万博をめぐる仕事ぶり、「日よけリング」建設費高騰の理由などについて詳報している。
《万博崩壊の疫病神》自見英子担当相が犯した3つの大罪 元内閣府官僚パワハラ告発「自見さんに壊されうつ病に」
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