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楽天3人のキーマン、池田、釜田、内田にある共通点とは?

文春野球コラム ペナントレース2018

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 さぁ、とうとう待ちに待った開幕ですわぁ。現在阪神甲子園球場では、第90回記念センバツ高校野球大会真っ只中、私はというと今も5日目の第一試合、聖光学院vs東海大相模の試合をライトスタンド上段で観戦しながらこのコラムを書いています。この時期はプロ野球の動向をチェックしながらの高校野球観戦。

 高校野球ファンでありオリックスファンの友人のように「阪神なんば線に足向けて寝られへん!」(なんば線開通により甲子園駅からドーム前駅が乗り換え無しでつながった)とか訳のわからん事言いながら甲子園を後にオープン戦を観に行く野球玄人も周りにたくさんいる。

選手層の厚みが増した今シーズン

 さてそんな野球玄人さんなら今年は楽天イーグルスが優勝争いに食い込んでくるチームだと予想する方は多いのではないでしょうか? 昨シーズンはお盆まで首位を走っていたが9月中頃には首位と15ゲーム差以上つけられていた。あの1ヶ月いったい何があったんだろう……。そう完全にガス欠だった。選手層の差をまざまざみせつけられたのだ。しかしその点でも今年は期待できるのではないだろうか。

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 まず投手陣は則本昂大、美馬学、岸孝之の三本柱に加え大ブレイク間違いなしの藤平尚真。左では20代にして既にベテランの風格、辛島航に塩見貴洋がいる。右4枚、左2枚が理想だが、塩見投手の調整が遅れているため、開幕カード3戦目には2年目の池田隆英が入る予定だ。

 中継ぎには今年から釜田佳直が挑戦する。ミスターゼロ福山博之、左キラーの高梨雄平、ハーマンがいて後ろには絶対的守護神松井裕樹がいる。それに加え安樂智大、森雄大、菅原秀、戸村健次、宋家豪、古川侑利がいる。

 打者で言えばペゲーロ、ウィーラー、アマダーの長距離砲がいるかとおもえば銀次、岡島豪郎と安打製造機もいて、一発もある茂木栄五郎、島内宏明とタイプの違う打者がそろい、攻撃のバリエーションも豊富だ。守りではベテランの嶋基宏や藤田一也がセンターラインを支える。

 それに加えホークスから山下斐紹を獲得し、ユーティリティプレイヤーの渡辺直人も帰ってきた。ベテラン今江年晶に聖澤諒、枡田慎太郎がいて、若手期待の田中和基に、レギュラーをとってもおかしくないオコエ瑠偉や内田靖人がいる。昨シーズンは新人選手の活躍も大きな力となったが、それはあくまで活躍してくれたらラッキー程度に思ってないといけない戦力。ここまで今年のルーキーの名前が出てきていない事からも選手層の厚さは歴然なのだ。

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