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「本当は辞めたいけど」という人は絶対に辞められない…うつ病になった精神科医が教える「心が軽くなる」辞め方

source : 提携メディア

genre : ライフ, 働き方

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ではどうすればマイペースなポジションがキープできるか。それは普段から仲良くしすぎないことです。もちろん感じ悪くするわけではありません。礼節は保ちながら、深入りはしないという感覚です。もっといえば、「仲良くしたい相手は厳選しなさい」ということです。

私的には、仲良くすべき相手は、「自分の意見を言うのに気兼ねが要らない」相手だと思います。なんだか言いにくいな、と感じたら距離を適切にとればいいのです。普段から距離感をつかむことが大切です。

即答しないことで相手の期待値を下げられる

(2)時間を稼ぐ

何か意見や行動を求められたときに、即答すると圧力に負けやすくなります。

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目の前に圧力がある状態だからです。ですから「ちょっと考えてからお返事しますね」と時間稼ぎするのも一つの方法です。

即答しないことは、実は柔らかな「NO」の表現でもあります。即答できないことによって、「問答無用で賛成ではないのだな」と相手に伝えることができるからです。つまり相手の期待値を下げることができるわけです。

つらければコミュニティから逃げ出していい

「この職場でがんばってみたけれど、もう潮時かもしれない」「このコミュニティでは上手くやっていけない」という人には、もうあきらめて逃げたくなるときがあります。

しかし、「今までがんばったんだからもったいない」と考えてしまったり、「もうちょっとがんばれば上手くいくかもしれない」と「あとちょっと」を期待したりして、逃げ時を失うこともあります。そこで、どんなタイミングで「逃げる」べきなのかについて考えたいと思います。

私が「逃げる」を考える上で一番大切なのは、「自分の気持ち」だと思います。どっちを選んだ方が自分の気持ちがモヤモヤしないか。まだ見届けたいことがあって、逃げた方が後悔するのであれば踏ん張る。ここにいること自体が辛くて仕方がないので、逃げない方が後悔するなら逃げる。

基本はこれでいいと思います。「自分の気持ち」とは、もっと言えば「自分の納得」でもあり、自分軸とも言えます。