「ギャグ水合戦」で鍛えた根気と粘り強さ
中学の頃、塩川コーチ、松原タニシを含む4人の野球部仲間で、水を口に含んだ状態で笑かし合い、水を吐いたら負けというゲーム「ギャグ水合戦」を行ったのだが、塩川コーチは圧倒的ゲラだったためいつも皆のカモにされていた。当時の悔しさが忘れられず塩川コーチは高校になってもギャグ水合戦を率先して粘り強く続けたらしい。そこで編み出したギャグが「泳ぎながら目覚まし時計を止めるイアンソープ」。設定での惹きつけ方は100点だったが、これが一切ウケなかったのだと。
そして大学へ入学した塩川コーチ、下級生の頃から活躍していたこともあり、上級生のアタリも厳しいものがあり、かなり苦労したのだと。そんな経験から自分が最上級生で主将になった時は悪しき伝統をやめ、後輩がミス、失敗した時は「面白い事をして先輩を笑わせる事」というルールを取り入れ、それによりチームの雰囲気もよくなりチームを日本一に導いたのだという。
いや、最後ええ話やけど!
途中から論点ズレとるし!
まとめると人を楽しませる事、笑わせる事が好きな方らしい。
「いや、それ俺の印象通りやないかい!」
しかしながらよくよく考えると人を楽しませる、笑わせるためには観察力はもちろん、膨大な情報の中から今一番最適なネタを選ぶ力、緻密な計算も必要になってくる。そして試合は会議室で行われている訳ではないものの、時には冷たく感じるデータを現場に届けなくてはならない。そこにはきっと温度が必要で、伝え方、伝える人間によっては現場の受け取り体制も変わってくると思う。そう考えると、その橋渡し役は「塩川達也」を置いてほかにいないと断言できる。
野村克也氏をして、あの子は賢い子だといわしめた一軍戦略・内野コーチ塩川達也の活躍が今シーズンの楽天イーグルスの飛躍の鍵を握っている!
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