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《整備費高騰の大阪万博》維新・遠藤敬国対委員長が“本音”を語った! 「リングは余計と言われたら余計」「批判的な意見が多いのも無理はない」

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「僕は世界最大の無駄遣いと思ってないから」

――とはいえ、どんどん増額すると「そこまでしてやるの?」となりかねない。象徴的なのが木造リングだ。

「僕は必要やと思いますよ。あれがなかったら、ただ建物が並んでいるという感じになってしまうので。それはやっぱり芸術家があれを考えたわけなんで。やっぱ芸術やからね」

工事の遅れが指摘されている ©時事通信社

――350億円というのは、一般の感覚からすると大きい。「世界最大の無駄遣い」とも言われているが。

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「僕は世界最大の無駄遣いと思ってないから」

「鉄骨の方が安いのか。初耳や、僕は」

――批判も大きいことから、吉村知事もリングの意義についてツイートしている。

「まぁ『批判も大きい』って自分でも言うてるよ、吉村知事もね。やっぱり国民の生活も物価高でこういう状況やのに、余計なモンと言われたら余計なモンとしかならへんし。やっぱり(万博を)やってよかったなと言われるように、思われるかどうか」

――リングについては、鉄骨造だったらもっと安く抑えられたという議論もあった。ご存じだった?

「知らない。鉄骨の方が安いのか。初耳や、僕は。鉄骨の議論があったというのも初めて知った、いま。そんな議論があるかもわからんな。あったんかもわからん」

――元々堺屋太一さんや橋下徹さん、松井一郎さんが「もう一回大阪万博やろう」と言い出したことから始まった。

(右)4月に政界を引退した松井氏 ©文藝春秋 (左)維新創設者の橋下氏 ©共同通信社

「堺屋さんやね、言い出しっぺは。あの時がよかったからというよりも、夢洲という、オリンピック招致に失敗してぺんぺん草が生えてる人工島を生かすために――そういう発想からスタートしている。何にもないから。中古車が並んで、仮置き場みたいやったから。それ(人工島)を生かすために。活性化の起爆剤として」