今年8月5日、3年生部員が覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕されたのを皮切りに、日本大学アメフト部・フェニックスでは、これまで4人の部員が立件されている。8月末日付で学生寮は閉鎖、9月以降、部には無期限活動停止処分が下るなど、廃部の危機を迎えている。

 そんななかアメフト部元監督の内田正人氏が「週刊文春」のインタビューに40分にわたって応じた。

内田正人アメフト部元監督 ©時事通信社

「僕はね、廃部すべきだと思っているんですよ、あれだけのことをやったんだから」

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 淡々とこう語る内田氏は、アメフト部の現体制に疑問を呈する。

「昨年の段階で指導陣が保身に走り、判断を間違ったがために、問題が大きくなってしまったんです。僕だったら、大麻を使った部員がいたら、首根っこを捕まえてでも警察に連れて行きましたよ。ただ、一番困っているのは、現場の部員たち。廃部云々は、彼らをどうするのか、とことん議論してからにすべきです。『廃部はかわいそう』『連帯責任は酷い』という議論に時間をかけている間に、今の学生は卒業してしまいますから」