飛び降りた2人のことは知っていたのかと聞くと、こう答えた。
「知ってましたよ。飛び降りた2人はどちらも家の事情が複雑でしたね。警察にも事情聴取で死ぬ前のことを聞かれたりしました」
水野容疑者は飛び降りた女子中学生との会話を配信していたことがあり、一部がアーカイブとして残っている。
水野 (トー横にくる)女の子と何を話してるの? 男と何を話しているの?
女子中学生 何も話さない。
水野 だよな? 仲間、仲間。
女子中学生 (笑)
水野 普通の女の子と話すのわからないもん。同じやん。
女子中学生 同じじゃない。全然違う。酒が入っているか入っていないかで違ってくる。
水野 (お酒を)入れてこいよ。
女子中学生 明日、学校だから(お酒は飲まない)。明日、学校でーす。
水野 だめ。おれも腹括って、仕事辞めてるんだから。
女子中学生 明日、学校行くし。
対等な視線で共感的なコミュニケーションを取ろうとする一方で、中学生にお酒を勧めていることがわかる。これが水野容疑者の“手口”だったのだろうか。
「トー横の王」が秋葉原で逮捕された間の抜けた理由
筆者の取材の直後の21年8月と22年1月にも、実は水野容疑者は千代田区内の自宅で13歳の女子中学生にみだらな行為を行い、同時期に別の13歳の女子中学生にも同様の行為をしていたことが後に発覚している。
水野容疑者は秋葉原で逮捕され、後に起訴された。逮捕の裏側を知る知人は、匿名を条件にこう語る。
「『トー横の王』が秋葉原で逮捕されたのは笑いました。ただくにと一緒のホテルに泊まっていた中学生の少女が数人で歩いている時に職質され、そこから逮捕につながったようです。
当時ただくには秋葉原のコンカフェにハマっていて、友人を集めて飲み歩いていました。警察はその飲み仲間のSNSで場所を特定して、一味をマークしていたようです」