「トー横の王・雨宮ただくに」こと水野泰宏容疑者(26)がまたしても逮捕された。大阪・道頓堀の「グリ下」(グリコ看板下)で、女子中学生(12)に声をかけて性交したという不同意性交の疑いだった。
法律では16歳未満の子供に性的行為を行った場合は犯罪となるが、水野容疑者は行為自体は認めたものの、年齢を知っていたかどうかは「言いたくない」と話しているという。
警察によると、水野容疑者は11月上旬~中旬の2日間、女子中学生が16歳未満であることを知りながら、府内の商業ビルやホテルで2回性交をした疑い。同時に水野容疑者は別の女子高校生(15)に対するわいせつ目的誘拐でも逮捕、起訴されており、それ以前にも、22年に逮捕されたことがある。
逮捕前の21年7月ごろ、筆者は水野容疑者と取材で話したことがある。21年の5月に、トー横で知り合った男女2人が歌舞伎町のアパホテルから飛び降り自殺した事件があり、2人は市販薬のオーバードーズ後に酩酊状態になっていたことが話題になっていた。そのため、トー横の子どもたちに話を聞いていた時のことだ。
「トー横界隈は僕が作った」
水野容疑者は、子どもたちの集団の中で背が高く目を引く存在だった。当時は髪を金色に染め、マスクで顔を隠していた。「雨宮ただくに」を名乗り、「ここに集まるように僕が呼びかけて、トー横界隈は僕が作った」と話していた。
当時の「トー横」は、現在の「シネシティ広場」ではなく、「TOHOシネマズ」の横にある路地を指していた。「I ♡ 歌舞伎町」の電光掲示板が見える場所だ。
「前からここで遊んでいる子はいましたけど、そのときはトー横としては有名ではなかったです。でも、毎日誰かしらここに集まってくるんです。中学生くらいの若い子もいますし、朝までいる子もいれば、終電で帰る人もいる。全体で200人くらいかな。思春期は親がうざいとか、反抗期だからっていうのもあるんでしょうね。あとは友達とかSNSでつながった子に会いたいという理由。僕も土日中心に週3回ぐらいは来てますよ」(水野容疑者)