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22年6月には東京地裁(池田知史裁判長)で懲役1年2カ月(執行猶予3年)と罰金20万円の判決を受けた。
水野容疑者は黒髪、黒の上下のスーツ、黒いマスクと黒ずくめで出廷。裁判長は判決を告げる時に水野容疑者を証言台に呼び、諭すように主文を2度読み上げた。水野容疑者は証言台でそれをうなずきながら聞くと、傍聴席を向いて頭を下げていた。
傍聴席は満席だった。
「二度と繰り返さないように」と執行猶予の判決が下ったが…
この時、裁判長は条例違反事件としては珍しく、量刑の理由も法廷で読み上げた。
過去にも罰金刑を受けており、16歳以下の女子に対して同様の行為を繰り返す悪質性を指摘する一方で、反省の一環として精神科に通院していることなどを理由に実刑ではなく執行猶予とし、「二度と繰り返さないように」と話した。
しかし逮捕後も、歌舞伎町で水野容疑者を見かけたという声は何度か耳にした。低年齢の少女を相手にした性犯罪で複数回の有罪判決を受け、今回の逮捕でもすでに2件の不同意性交が報じられている。
「居場所がない子供たちの居場所を作る」と言っていた水野容疑者自身の行為は、トー横をめぐる犯罪の象徴だ。