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高卒2年目から活躍する一流投手

 1年目に下地を作った投手が2年目に飛躍することは珍しくありません。以下に、2年目に飛躍を遂げた現在活躍している主な一流投手の高卒1年目、2年目の成績を挙げてみます。

ダルビッシュ有投手(シカゴ・カブス) 
1年目 5勝5敗(投球回94.1)防御率3.53 
2年目 12勝5敗(投球回149.2)防御率2.89

大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)
1年目 3勝0敗(投球回61.2)防御率4.23 
2年目11勝4敗(投球回155.1)防御率2.61

前田健太投手(ロサンゼルス・ドジャース)
1年目 1軍登板なし
2年目9勝2敗(投球回109.2)防御率3.20

涌井秀章投手(千葉ロッテマリーンズ)、
1年目1勝6敗(投球回55.1)防御率7.32
2年目12勝8敗(投球回178)防御率3.24

 成績を見ても、上に挙げた投手は2年目に飛躍していることがわかります。皆NPBでエースと言われていた投手たちです。こういった投手たちと同じような成長曲線を描くためにも、是非とも首脳陣に、山本投手を1軍ローテーションに入れてシーズンを戦って欲しい。一年間1軍で投げる体力があるかはまだ未知数ですが、能力だけでいえば既に1軍で十分に通用するはずです。

 とはいえ、オリックス・バファローズの先発ローテーションは名前を見れば現時点でも強力です。弱点の中継ぎで起用する案もあるかもしれませんが、そこをグッと我慢して、先発投手として次代のエースへ育ててほしいです。

 金子・西・山岡・ディクソン・アルバース・田嶋。そこに山本が入ってくれば、戦力として厚みを増しますし、12球団でもトップクラスのローテーションが維持できるでしょう。

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 現在はまだファームで投げていますが、3試合に投げて2勝0敗、防御率0.43はウェスタンリーグのトップです(4月16日現在)。4月10日のカープ戦(由宇)でも先発して7回を3安打無失点の7奪三振と好投しています。楽しみですね。

 オリックスファンの皆様、計り知れない可能性を持った若手選手が、チームに新たな風を吹き込んで羽ばたいてくれることを期待して、今シーズン一緒に応援していきましょう!

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