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<BEST CINEMA 2023>「宣伝なし」でも公開後には社会現象に! あの“国民作家”の10年ぶりの復帰作が第3位

「週刊文春CINEMA」BEST CINEMA 2023

source : 週刊文春CINEMA 2023冬号

genre : エンタメ, 映画

note

「週刊文春CINEMA」にこれまでご登場いただいた57名が選んだ、2023年公開作品の中のベストテンを発表! 57名の選者別ベストテンは「週刊文春CINEMA」2023冬号に掲載しています。 

第3位『君たちはどう生きるか』(76点)

©2023 Studio Ghibli

 宮﨑駿監督の前作『風立ちぬ』から10年、復帰を表明し、制作に取りかかってから実に7年を経て公開。

「ジブリ映画を愛し続けてきた自分へのご褒美というか、宝箱というか、冒頭5分で泣いていました」(門脇麦)

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©2023 Studio Ghibli

“国民作家”の作品はそれほどまでに待ち望まれていた。「ストーリーに触れる宣伝を一切しない」ことも話題を呼んで社会現象になったが、果たして内容は宮﨑監督の自伝的要素が色濃い異世界冒険もの。

「このキャラクターは鈴木敏夫」「このシーンは過去作のこれ」と、見続けてきたわれわれにはピンとくる要素に満ちあふれ、「メタファーが何重にも張り巡らされていて、謎を解きたい気持ちにかられリピートしたくなる一作」(中江有里)だった。実際SNSでは考察が飛び交った。

「『おわり』と出なかったので新たな宮﨑駿作品にも期待」(斎藤工)

 創作意欲が衰えていないことは明かされているので、そんな期待も当然である。

©2023 Studio Ghibli

「週刊文春CINEMA」≪BEST CINEMA 2023≫

<選者57名>
アンジェリーナ1/3 石井千湖 石川慶 石山蓮華 宇垣美里 内山昴輝 冲方丁 海猫沢めろん 柄本佑 小川あん 尾崎世界観 尾崎将也 梶尾真治 春日太一 門脇麦 川原瑞丸 菊地成孔 キュウ 桐谷健太 小出祐介 鴻巣友季子 小西桜子 斎藤工 佐向大 猿渡由紀 澤井健 CDB 芝山幹郎 荘子it 曽我部恵一 染谷将太 瀧波ユカリ 滝本誠 玉城ティナ 筒井真理子 洞口依子 鳥飼茜 中江有里 中島歩 中野翠 浜野謙太 原田眞人 PUNPEE 樋口毅宏 ヒコロヒー プチ鹿島 町山智浩 松崎健夫 松本まりか 真魚八重子 マライ・メントライン 村上淳 森直人 山崎まどか 良原安美 リム・カーワイ 渡辺真起子(50音順)

<採点方法>
2022年12月から2023年11月までに公開された映画から10本の選出をお願いしました。その期間外の作品は採点していません。

[採点ルール]基本は「1位→10点」「2位→9点」…「10位→1点」という配点です。10作すべて順不同(順位なし)の場合は「10+9+8+…+1=55点」を10で割り、各作品「5.5点」ずつ。

[作品が少ないケース]例えば5位までしか挙がらなかった場合、「1位→10点」「2位→9点」…「5位→6点」としています。5作挙がって順不同だった場合、「10+9+…+6=40点」を5で割った「8点」を各作品につけています。

[それ以外のケース]8位までは順位があり、以下2作品が順不同、のような場合。8位までは順位通りに配点し、残り2作には「2+1=3点」を2で割った「1.5点」をつけています。

<BEST CINEMA 2023>「宣伝なし」でも公開後には社会現象に! あの“国民作家”の10年ぶりの復帰作が第3位

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