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球場に通い40年 もっとも印象に残っているライオンズの応援

文春野球コラム ペナントレース2018 テーマ「応援」

2018/04/28

3試合続けて二ケタ失点 そのとき西武ファンは……

 印象に残る応援が、06年5月9日から神宮球場で行われたヤクルトとの交流戦。初戦が、10対8、2戦目が、14対8、3戦目が、14対3と3試合続けて二桁失点で3連敗した。その3戦目の途中、大差がついたところで左翼席の西武ファンが右に左に「ヤケ走り」しての応援。まさに、声援だけでは物足りず、体で表現しての応援で、様々な楽しみ方があるものだと、ある意味感心。ただ、これもある程度のスペースがあるのが条件で、満員だと不可能なのだ。

試合中でも、ベンチ内で応援できる「レオ君」 ©中川充四郎

 いまや、球場の応援風景は日本の文化として定着し、客席で外国人のファンが楽しんでいるのも目にする。しかし、個人的に不快感を覚えるのが「指笛」だ。鳴らしている本人は満足かも知れないが、あの「ピー、ピー」だけは勘弁してもらいたい。以前、バックネット裏から投手が投げるたびに指笛を鳴らしていたため、集中できないその投手が抗議し、ひと悶着あった。これもマナーの範疇に入るだろう。何でもありではないので、注意しなければならない点だ。

 日頃、ファンと選手の接点を見つける機会は難しい。ファンが声援を送って、選手が手を振って応えるのが一般的だ。かつて、優勝を決めて球団事務所の4階でビールかけを行った際、外の広場に集まったファンにバルコニーから選手がバケツでビールを振りかけたシーンが忘れられない。ファンにとっての「美酒」とはこのことだろう。果たして、今年は見ることができるだろうか。

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試合終了後、全員でファンにあいさつするのも最近の傾向 ©中川充四郎

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