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インリン 一番頑張っていたのは、20代後半のときですね。2000年代当時はグラビア黄金期で、青い空、青い海のあるハワイのような南国の島で撮影する癒し系のグラドルが多くいました。

 それなのに私の場合、アグレッシブなイメージが独り歩きして、どこか薄汚れた、寂れた廃墟のような場所でしか撮影してもらえないという……(笑)。

――仕事を断ったことはないんですか?

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インリン 「私も南の島に行きたい!」と主張したことはありますよ。それでも結局、縄で縛られているという(笑)。

 あ、でも1つだけNGにしていた仕事を思い出しました。V字水着のグラビアだけは断っていました。あれは私にとって、セクシーというよりも恥ずかしさを感じるものなので……。

「写真集は昔ほど売れないよ、大変だよ」と言われたけど

――14年ぶりに写真集を出した理由は?

インリン 正直な話、「写真集は昔ほど売れないよ、大変だよ」と聞いていました。しかも私は14年間、グラビアの仕事から離れていたわけです。

 もう自分の中で写真集を作ることはないと思っていたし、最初にお話をいただいたときも、「すべてをやり尽くした自分が、次は何をやればいいの?」と疑問にも思っていました。

 でも、これまで応援してくれたファンたちに感謝の気持ちを伝えるために、今までの集大成を出すタイミングでもあるなと思って、出版を決めました。

©ハリプ/講談社

――今回はオール台湾ロケ、撮影場所もすべて自身でコーディネイトされたそうですね。路地裏のような場所や、キッチンというよりも台所という言葉が似合う場所での撮影など、キラキラしてない“日常のなかのエロス”に魅力を感じました。