──「モムチャンダイエット」ですね。
鷹村 はい。ただ、当時仕事もしていたので、子供たちを送り出す前の朝5時に起きて、1時間DVDを見ながらエクササイズしてました。
コスプレ熱を復活させた「ベヨネッタとの出会い」
──情熱がすごい……! それほどベヨネッタとの出会いが衝撃だったんですか?
鷹村 そうですね。2008年に東京ゲームショウに行ったんですよ。そしたらノーマークだった「ベヨネッタ」のトレーラーが、大画面に映ってたんです。言い方は悪いけど、「大人なビッチ」って感じでかっこよくて(笑)。
またカメラアングルが良いんですよ。ベヨネッタがM字開脚をして、カメラが股の下をくぐるんですよ。「なんだこれは!」と、イナズマが走ったんですよね。
──「絶対コスプレしたい」と?
鷹村 最初は単純にかっこいいと思って、そのあとにコスプレしたいなと思ったんです。ただベヨネッタって、造形があまりにもすごくて。
あのぴったりのスーツってどうやって作るんだろうとか、とんがりの髪の毛ってどうしたら良いんだろうとか。銃も4丁もあるし。最初は作れる気がしないって思ったんですけど「やりたい!」「作るんだ!」と。
──衣装は全部手作りですか?
鷹村 最近はオーダーしたりもしますけど、いにしえのレイヤーなので(笑)。作れと言われたらある程度は作れますね。
──すごいです。どれぐらいの期間で作ったんですか?
鷹村 ベヨネッタは何か月もかかった気がします。髪の毛がとんがり帽子みたいになってるんですけど、最初はウイッグをぐるぐるにしていたんですが、動いちゃってうまくできなくて。どうやったら固定できるかなと考えた結果、中にクリスマスツリーを入れたんです。
──え、髪の毛の中に?
鷹村 はい。ワイヤーだけのクリスマスツリーが雑貨屋さんに売っていて「これだ!」と。ツリーの中に綿を入れて、まわりに髪の毛を貼りました。
──ツリーから作っているようには見えないです!
鷹村 ですよね。コスプレイヤーは100均が好きなんですけど、いろんなものを組み合わせてます。たとえば「銀魂」の神楽ちゃんのお団子ヘアを、茶こしで作ってる人とかいます。中が空洞だし、軽いし。あとは、トイレ掃除用のスッポンで、剣を作ったり(笑)。