「学生時代はイモなオタク。カースト底辺でした」
そんな二次元大好きな少女が大人になったら、SNSのフォロワー11万人を超える人気コスプレイヤーに……。人気ゲーム「ベヨネッタ」や「呪術廻戦」のコスプレなどで人気を集める、鷹村アオイさん(47)インタビュー。
普通の主婦が、海外からも注目される「美魔女コスプレイヤー」に変身できたワケとは?(全2回の2回目/前編を読む)
◆◆◆
アニメキャラの胸を「ノーブラで再現するのは無理」
──インスタグラムを拝見したんですが、時々シリコン製のおっぱいをつけてコスプレしていますよね。いったいなぜ?
鷹村アオイ(以下、鷹村) アニメキャラってノーブラなのにシャツの隙間から谷間が見えていたりしますよね。ああいう胸の谷間って、ノーブラでは本当はありえないじゃないですか。
──ブラなしではできないですね。
鷹村 そうなんです。自分の胸では再現できなかったので。「戦う司書」ってアニメにハミュッツ=メセタというキャラクターがいるんですけど、シャツの前をこれでもかってくらい開けててノーブラで巨乳なんですよ。それを再現するにはシリコンおっぱいが必要かなと。
──なるほど。
鷹村 絵を見てもどこにもブラの紐がないな、と。ただ、シリコンはものすごい蒸れるので、私もなるべく着たくないんですけど。
──露出を防ぐためなのかと思ったんですが、コスプレのクオリティのためなんですね。
鷹村 そうです。二次元のおっぱいをいかに再現するかっていう。
──逆にご自身の胸で表現できるなら、ある程度の露出も抵抗ないですか?
鷹村 そうですね、露出の具合にもよりますけど。自分の胸で再現できるなら、そっちのほうが涼しいですから(笑)。
──鷹村さんを取材するにあたって、コスプレに関する本を読もうとAmazonで「コスプレ」と検索したんですが、検索結果にバーッとAVが出てきて。
鷹村 あー……。
──コスプレって、まだそういう性的なイメージを持たれることはありますか?
鷹村 ありますね。私はそういうの、あんまり好きじゃないんですけど。
コスプレの文化も多様化してきたので、本当にキャラになりたくてコスプレするガチレイヤータイプと、グラビア系に行くタイプがいるんですよね。両方される方もいますし、さらにAmazonにあるような商業的なコスプレもありますね。
同じコスプレイヤーと呼ばれるんですけど、グラデーションがありますね。肌の露出が高いレイヤーさんのほうがメディアに出ていたりするので一般的にはそのイメージが強いかもしれないです。ガチコスプレが雑誌に取り上げられるって、コスプレ雑誌以外ないんですよね。
なので「レイヤー=エッチな人たち」って思われるのは、抵抗ありますね。そうじゃないよ、ガチなオタクたちがいるんだよ、と。