Nanasai 僕も最初は「変だと思われるかな」と抵抗があったのですが、全く問題ありませんでした。むしろ、いち早く男性の客層を取り込もうとしているのかなと感じます。丁寧に接客してもらえたら「あのブランドは男性が行っても大丈夫だったよ」と口コミが広がりますよね。
――女装を始めてから、どんな変化がありましたか?
Nanasai 前職の同僚に会ったとき「前は表情が死んでいたのに、笑えるんだね」と言われました(笑)。
自分でも、前より生き生きしていると感じます。「どうせ、やりたいことをやれないまま生きていくんだ」という閉塞感がなくなりました。ただ、女装を始めることにハードルの高さを感じる人は多いと思います。
身長・年齢・環境のハードルを越えたい
――どんなハードルがあると思いますか?
Nanasai 最近は10代の可愛い子が女装した姿をYouTubeで発信することが多いので、それを見た20代の人が「女装を始めるなら10代じゃないとダメなのかな」と落ち込んでいるのをよく見聞きします。髪を伸ばせないような堅めの会社に勤めていたりすると、環境がハードルになることもあります。
それなら、30代、身長185cmでサラリーマンの僕を見てもらえたら、ハードルが下がるのではないかと思うんです。会社で禁止されているのでなければ、会社員だって女装の写真をSNSで発信してもいい時代なのではないかと思います。僕を見て、「若くなくても女装を頑張っている人がいるんだな」と安心してもらえたら嬉しいです。もちろん、自分より年上でこの趣味を楽しまれている方の存在も僕自身のモチベーションにつながっています。
――今後は、どんなことに挑戦したいですか?
Nanasai YouTubeや動画配信に力を入れたいと思っています。年を重ねても、いけるところまで女装を続けたいです。老いによる抜け毛が始まったら一度続けるかどうか考えると思います。逆に年齢が上がることで女装のハードルが下がるラインがあるのではないかと予想しているので、それも将来の楽しみですね。
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