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Nanasai 会社を辞めたことで、撮影のお仕事を受けられるようになりました。すると、ある撮影会をきっかけに、たまたま今の会社の社長とも出会えたんです。

 退職した旨を伝えたところ、「業務内容も前職と似通う部分がありそうだし、こういった活動をされている事も配慮するので良かったら自社の面接を受けてみて欲しい」とご提案いただき、そのご縁からITコンサルとして働く機会をいただきました。

――同居しているお母様は、女装についてどう仰っていますか?

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Nanasai 僕は隠してないのでレディースの洋服を堂々と置いてますが、何も言われないです。「複雑な心の問題があるのかしら」とそっとしてくれているのかもしれません(笑)。

メイド服姿(画像:本人提供)

――女性からも人気だと思いますがモテますか?

Nanasai 僕はもう全然ですね。家のローンがあるし、結婚したら彼の母親と同居が前提なんて女性は嫌ですよね(笑)。僕の中でそれがハードルになっているので、恋愛はないですね。恋愛するとしたら、何かのマネタイズに成功してローンを完済してからかなと思ってます。

女装を始めたことで変わったこと

――どんな美容やメイクをしているのですか?

Nanasai 会社員時代は男性用のスキンケアや、家庭用の脱毛器を購入して自分でヒゲ脱毛をしていました。鼻の下の皮膚が薄い部分はかなり痛かったです。でもそれくらいしてもいいくらい美容に興味がありました。

 女装を始めてからは女性用のコスメを使っています。「成分によってどんな違いがあるんだろう」と興味があったので、「日本化粧品検定1級」を取りました。勉強したことで「より良い成分が配合されているから高価なんだ」と納得したし、理詰めで考えても面白い世界だと気づきました。

 購入する際は、デパートのコスメカウンターで肌診断をしてもらって参考にしています。

――お店では驚かれることはないですか?