“アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とした実在のプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。父である彼の教えに従ってプロレスの道を選び、世界王者になることを宿命づけられた兄弟の実話をもとにした映画が『アイアンクロー』だ。植え付けられた価値観からの解放というテーマに挑んだ本作だが、キャストたちによる“再現度”の高さが説得力を高めている。
フォン・エリック兄弟を完全再現
主人公である次男ケビンを演じたザック・エフロンの驚異の肉体改造はすでに話題だが、彼だけにはあらず。三男デビッド(ハリス・ディキンソン)、四男ケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)を含め、実際のフォン・エリック一族と比較した特別写真が公開になった。
試合着でポーズをきめる兄弟たちや、デビッドの異名“テキサスの黄色いバラ”にちなんだ黄色いバラを捧げるケビンの様子を収めたものなど、当時の貴重な写真と比較することで、圧倒的なリアルさを楽しむことができる。
リック・フレアーらの容姿、言動も蘇る
そして、リック・フレアーやハリー・レイス、ブルーザー・ブロディなど、フォン・エリック一家と対峙した名プロレスラーたちの容姿や着こなし、言動も完全再現。プロレスシーンは、米プロレス団体AEWの現役王者である“MJF”ことマクスウェル・ジェイコブ・フリードマンがエグゼクティブ・プロデューサーを、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアがプロレスシーンコーディネーターを務め、それぞれがレスラー役として出演も果たしている。