文春オンライン

伝説の噺家の遺族が悲痛激白「志ん生の落語に関わる権利すべてが奪われた!」

note

 昭和を代表する落語家、五代目古今亭志ん生(1890~1973年、本名美濃部孝蔵)。

 その放蕩ぶりと小気味よい江戸弁で人気を博した。長男は十代目金原亭馬生、次男は三代目古今亭志ん朝(いずれも故人)。俳優中尾彬と結婚した池波志乃は志ん生の孫にあたる。そんな華麗なる芸能一家が、笑えぬトラブルの渦中にあることが「週刊文春」の取材で分かった。

現在でも人気の古今亭志ん生 ©文藝春秋

法定相続人は姪・甥となるはずだった

「昨年亡くなった志ん生の長女の遺産が第三者の手にわたることになり、遺族との間でトラブルに発展しています。志ん生という落語界のレジェンドの沽券にかかわる事態です」(落語関係者)

ADVERTISEMENT

 長女とは文筆家だった美濃部美津子氏。2023年8月、99 歳で息を引き取った。美津子氏には子がいなかったため、法定相続人は姪・甥となるはずだったが……。

 遺族に取材を申し込むと美津子氏の大甥で、志ん生の曾孫にあたる落語家の金原亭小駒(28)が応じた。

関連記事